フランスの空気が8万4000円で落札される、中国の大気汚染の深刻さ反映―米メディア

Record China    2014年4月16日(水) 1時20分

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10日、フランス・プロバンスの空気を詰めたガラス瓶が3月末中国でオークションに出品され、5250元(約8万4000円)で落札された。写真は北京の大気汚染。

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2014年4月10日、AP通信によると、フランス・プロバンスの空気を詰めたガラス瓶が3月末、中国でオークションに出品され、5250元(約8万4000円)で落札された。14日付で中国紙・参考消息(電子版)が伝えた。

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出品者は北京の芸術家・梁克剛(リアン・カーガン)氏。オークションには中国の芸術家やコレクター約100人が参加し、四川省成都市の芸術家が落札した。梁氏は「空気なんて最も価値がないものだ。ホームレスでも空気はタダで吸える。これは中国の大気汚染に対する不満を表現したもの」と語った。

中国の大気汚染が深刻化するなか、最近では芸術家らによる抗議が各地で見られるようになった。今年2月には、マスクをつけた北京の芸術家20人が天壇の祈年殿に集まり、芸術の手法を用い抗議を行った。また、3月には芸術家が湖南省長沙市で最後の住民がスモッグで死亡したと仮定した模擬葬儀を行い、大気汚染の改善を訴えた。

大気汚染で金儲けをしたのは梁氏だけではない。企業のほか、大気の質が良い地域の官僚もビジネスチャンスをつかもうと行動している。貴州省の観光局は旅行客に記念品として「空気の缶詰」を売り出す計画を始めた。また、3月29日には河南省で老君山のPRとして同山の新鮮な空気が詰められた袋20個が同省鄭州市に届けられ、市民に無料で提供された。このような現状は中国人の大気の質に対する不満を反映していると言えるだろう。(翻訳・編集/藤)

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