ストッキング色調整師に死装束モデル、2020年の新スキマ職業―中国

人民網日本語版    2021年1月9日(土) 20時20分

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タニシ麺嗅ぎ師、死装束モデル、ストッキング色調整師、ライブ配信サポート師……2020年に生まれたこのような新・珍職業をご存じだろうか。資料写真。

タニシ麺嗅ぎ師、死装束モデル、ストッキング色調整師、ライブ配信サポート師……2020年に生まれたこのような新・珍職業をご存じだろうか。銭江晩報が伝えた。

デジタル経済が急速に発展して、一連の社会現象ともいえる「スキマ職業」を生み出した。淘宝(タオバオ)がこのほど発表した「2020年度10大スキマ職業観察」をみると、その多くはニッチのように見える分野だが、実際には多くの人の大きな夢を叶える職業となっている。

ここ数日、淘宝の95後(1995年から1999年生まれ)の死装束モデルでありライブ配信パーソナリティーを務める任賽男(レン・サイナン)さんのエピソードが多くのネットユーザーを感動させた。死装束モデルの仕事をして3年になる任さんの元からは、大勢の友人が「縁起が悪い」と言って離れていき、母親からもモデルをやめるよう言われたが、任さんは拒否したという。

任さんは、「病院の廊下で、ある女の子が自分のすすめていた死装束を着て微笑を浮かべていたのに遭遇し、その子の家族からはありがとうと言われ、温かい気持ちになったことがある。去りゆく人が最後の瞬間にきちんとした姿でお別れするのをサポートするのは一種の慰めになる。どうか私のことを疫病神扱いしないでほしい」と話した。

タニシ麺の人気が出て、「酸笋(塩漬け筍)嗅ぎ師」という仕事が生まれた。淘宝の店舗が開発した袋入りタニシ麺は、家にこもる人々が暮らしの味わいを追い求める時にぴったりの商品だ。

酸笋の独特の味はタニシ麺の魂であり、プロの嗅ぎ師は毎日筍の状態を観察し、匂いを嗅ぎ、様子を見て、塩漬け筍が成熟したかどうかを見分ける。天猫(Tmall)の「ダブル11」(11月11日のネット通販イベント)に先立ち、嗅ぎ師の李永国さんは淘宝店舗の急募に応じ、年収50万元(約796万円)を提示されたという。

ストッキング色調整師は、顧客の脚を見て、淘宝の買い手ショーを一通り見ると、その人の肌の色に最も近い色を探り当てる。毎年ストッキング数千万足を染め上げ、生足に近い効果を求める女性たちのニーズに応えている。

ライブ配信サポート師は、ライブ配信パーソナリティーをあうんの呼吸でサポートする。適切なタイミングでリンクを張るだけでなく、電卓を使ってライブ配信室のパーソナリティーが価格を計算するのを手伝ったり、スクリーンショットや抽選会、購入方法の提示などさまざまな役割を担ったりする。

このほかにも、同「観察」に並んだ職業には睡眠導入師、ペット送り人、ミルクティー代理飲用員、自律監督員、ゲーム付き添いコーチなどがある。睡眠導入師は英語で詩を朗読して顧客を眠りに誘い、ミルクティー代理飲用員はいろいろな味を試して顧客にどれが一番おいしいかを教え、ペット送り人は大切なペットの最期のひとときに寄り添う。

こうしたスキマ職業の背後には、自由を求め、自分自身への関心が高い若者の生活態度がある。淘宝の店舗オーナーの平均年齢はわずか25歳で、彼らの中から毎日珍しく面白い起業の芽が出てきて、やがて淘宝で大きなビジネスに成長するのだ。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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