次々とブレイクスルーを実現した今年の中国テクノロジー界―中国メディア

人民網日本語版    2020年12月31日(木) 17時40分

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2020年は、新型コロナウイルスの猛襲を受けたものの、中国のテクノロジー界からは喜ばしい知らせが数多く届いた。写真は中国の高速列車。

2020年は、新型コロナウイルスの猛襲を受けたものの、中国のテクノロジー界からは喜ばしい知らせが数多く届いた。それは、大型キャリアロケット「長征5号B」の打ち上げ成功であり、高速リニアモーターカーの時速600キロの走行試験の成功、そして中国の衛星測位システム「北斗」が世界の舞台に登場し、さらには三峡プロジェクトが完成検証を完了したことなどだ。科技日報が伝えた。

こうした成果の一つ一つが、中国のテクノロジー分野における実力を証明し、最先端を歩むテクノロジー成果が世界の注目の的となり、中国の人々はますます高まっていくみなぎるような活力を肌で感じている。ここでは中国の誇るべきテクノロジー成果を幾つか紹介していこう。

「旅客機C919」の試験機6機が4カ所で試験飛行

中国航空工業集団によると、中国商用飛機有限責任公司(Comac)が開発中の大型旅客機C919の1万105機の試験飛行が3月5日、江西省の南昌瑶湖空港で行われた。これはC919にとって今年初となる飛行で、これにより、飛行試験機6機を上海、西安、山東、江西の空港における飛行という強化された新たな飛行段階に突入した。

C919は、世界の耐空性基準と主流市場の基準に合わせて中国が独自に研究開発し、独自の知的財産権を有するナローボディ機。開発を担う中国商用飛機有限責任公司によると、C919の飛行試験機6機は、上海浦東、西安閻良、山東東営、江西南昌で試験飛行が実施されている。同4地域は連携して、失速、動力、性能、操作の安定性、飛行コントロール、氷結、高温、標高が高く気温が低いなどの面の試験を全面的に展開している。うち、地上試験機2機は、静強度試験、疲労強度試験などを展開している。

「長征5号B」の初の打ち上げに成功

5月5日午後6時、中国の中国キャリアロケット技術研究院 (CALT) が開発した大型の人工衛星打ち上げロケット「長征5号B」が、次世代有人宇宙船試験機を搭載し、海南省の文昌航天発射場から打ち上げられた。約488秒後、有人宇宙船試験機と実験用貨物回収モジュールがロケットからの分離に成功し、予定の軌道に乗った。5月8日午後1時49分、有人宇宙船試験機の帰還モジュールが内蒙古(内モンゴル)自治区額濟納(エジン)旗内にある東風着陸場に着陸。試験は無事成功した。

時速600キロのリニアモーターカーの試験走行に成功

6月21日、中車四方が研究開発した時速600キロの高速リニアモーターカーのテスト車両の試験走行が、上海同済大学の試験ラインで成功した。試験走行の成功により、静的試験から動的試験へと移行し、大量の重要データの取得に成功。高速リニアモーターシステムやキーパーツのカギとなる性能の初期段階の検証も行われ、今後のテスト車両の研究開発、最適化に重要な技術的サポートを提供した。

烏東徳水力発電所の最初の発電ユニットが稼働

6月29日、雲南省の烏東徳水力発電所の最初の発電ユニットが稼働した。発電設備容量は計1000万キロワット(kW)以上で、 水力発電としては中国で4番目、世界で7番目の規模となる。烏東徳水力発電所は、国家水力発電計画の金沙江の下流域にある4つのカスケード (烏東徳、白鶴灘、溪洛渡、向家壩) のうちの第1カスケード。設備容量が85万kWの水力発電機ユニットが12基設置され、発電設備容量は1020万kW、年間発電量は389億1000万kW時で、雲南省昆明市の1年間の使用電力量に相当する。

水陸両用機AG600が海上での飛行に成功

7月26日午前10時ごろ、山東省青島市団島近くの海域で、中国国産大型水陸両用機「AG600(愛称「鯤竜」)」が海上での初飛行に成功した。2017年に、陸上での初飛行に成功し、翌2018年に、水上での試験に成功したのに続いて、一里塚的な出来事となった。これにより今後の海上での試験飛行や機体の関連性能の検証の基礎が築かれた。

中国の大型機ファミリーの一員であるAG600は、山火事鎮火や水難救助などの切実なニーズに応えると期待されている。中国が初めて開発する特殊用途の民用飛行機で、国家緊急救援システム構築において、配備が急がれる航空機。大型軍用輸送機「運−20」、大型ジェット旅客機「C919」と並んで、国産大型機の「三銃士」と呼ばれている。

中国の衛星測位システム「北斗」が世界の舞台に

7月31日、中国は世界に向けて、中国が独自に建設し、独立して運営する衛星測位システムが全面的に完成し、質の高いサービスを世界に提供し、人類に益をもたらす新たな歴史が幕を開けたと宣言した。

北斗3号は現在、世界初の多機能が一体となった衛星測位システムとなっている。北斗2号のショートメッセージサービスとの互換性を基礎に、中国とその周辺地域では送受信できる文字の数が漢字120文字から1000文字に、サポートできるユーザー数は50万人から1200万に増加した。また、世界のその他の地域では、漢字40文字のショートメッセージが送受信できる。その他、北斗3号のシステムは、SBAS(静止衛星型衛星航法補強システム)、国際捜索、高精度単独測位(PPP)、地上型衛星航法補強システム(GBAS)などの、さまざまなサービスを提供できる。

銀河麒麟OSV10を発表

8月13日、中国電子情報産業集団有限公司は、「銀河麒麟 OS V10」(Kylin V10)を発表した。長期に渡り中国のOS研究開発に注目している中国工程院の倪光南院士は、「麒麟V10が発表されることによって、国産OSの最新技術の実力、研究成果を見ることができる」と語った。

第3世代原発技術採用の原子炉「国和1号」を発表

9月28日、国家電力投資集団有限公司は上海で、中国が独自に開発した第3世代原子炉「国和1号」の設備開発が完了したと発表した。これにより、今世紀初めに実施が発表された第3世代原発技術の独自開発が全体的に完了し、中国の原子力発電技術は、第2世代から第3世代へと着実にアップグレードした。

三峡プロジェクトの完成検証が終了

中国水利部、国家発展改革委員会は11月1日、三峡プロジェクトで実施されていた完成検証の全てのプロセスが完了したと発表した。これにより、三峡ダムの建設任務は全て完了した。同ダムの品質は規定、規範、設計の要求を満たし、全体的に良好な状態で継続して運営され、洪水対策、発電、水上輸送、水資源利用などの面で、大きな役割を果たしている。

衛星「高分シリーズ」が続々と打ち上げ

12月6日11時58分、中国は四川省の西昌衛星発射センターからキャリアロケット「長征3号 B」を使い、地球観測衛星「高分14号」を打ち上げた。衛星は予定の軌道に投入され、打ち上げは無事に成功した。

今年、中国は衛星「高分シリーズ」の打ち上げに次々と成功した。9月7日午後1時57分、中国は、山西省の太原衛星発射センターから、「長征4号B」を使い、「高分11号02星」を予定の軌道に送り込んだ。「高分11号02星」は、中国航天科技集団五院が研究開発した、光学リモートセンシング地球観測衛星で、地上分解能は最高で準メートル級に達する。

8月23日10時27分、中国は、酒泉衛星発射センターから「長征2号丁」を使い、「高分9号05星」を予定の軌道に送り込んだ。その任務では、さらに多機能試験衛星、天拓5号衛星も打ち上げられた。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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