中国との新型コロナワクチン交渉失敗で? 駐中アルゼンチン大使交代か

Record China    2020年12月27日(日) 7時30分

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26日、環球時報は、アルゼンチンのルイス・マリア・クレクラー駐中大使について、複数のアルゼンチンメディアが「中国とのワクチン供給交渉失敗」を理由に罷免されると報じたことを伝えた。写真はアルゼンチン。

2020年12月26日、環球時報は、アルゼンチンのルイス・マリア・クレクラー駐中大使について、複数のアルゼンチンメディアが「中国からワクチンを売ってもらえない」ために罷免されると報じたことを伝えた。

記事は、アルゼンチン大手紙クラリンが24日「中国から新型コロナワクチン1500万本を購入する計画だが、いまだに実現しておらず、アルゼンチン政府が『交渉力不足』としてクレクラー大使を交代させるけ決定を下した」「大使は重要な時期に海南島でバカンスを楽しんでいた」と報じたことを伝えた。

また、クラリンの報じた内容として、今年1月に現職に就いたクレクラー大使はクリスティーナ・フェルナンデス・デ・キルチネル副大統領から支持を受けている一方で、フェリペ・ソラー外相とは長きにわたり敵対関係にあると紹介。中国との新型コロナワクチン購入交渉においても、中国企業との間で数百万本のワクチン供給の覚書を取り付けた際に同大使が直属の上司である同外相に報告せず、衛生相への報告で済ませていたとしている。

その上で、同国のニュースサイトInfobaeが「北京を離れて海南島にバカンスに行っていないし、誰かに帰国を命じられてもいない」というクレクラー大使のコメントを伝えたことを紹介した。

記事は、アルゼンチン政府が来年3月末までに1500万人のワクチン接種を目指しており、ロシア英国などから4000万本以上のワクチン購入を取り付けた一方で、現地メディアが「中国製ワクチンの購入交渉には進展がみられていない」「現時点で実際に到着したのはロシア製ワクチン30万本のみ」と報じるとともに、外交当局の「内紛」が絡んだ今回のスキャンダル報道により大使の交代が現実のものとなれば、中国側との交渉がさらに難しくなる可能性があるとの見方を示したことを伝えている。(翻訳・編集/川尻

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