教科書に漢字を使うべきか?韓国でまた論争に―中国紙

Record China    2020年12月23日(水) 7時0分

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22日、環球時報は、韓国で学校教育に漢字を取り入れるか否かの議論が再び繰り広げられていると報じた。

2020年12月22日、環球時報は、韓国で学校教育に漢字を取り入れるか否かの議論が再び繰り広げられていると報じた。

記事は、韓国紙・朝鮮日報の21日付報道を引用。今月2日に保守系野党・国民の力の金睿智(キム・イェジ)氏ら国会議員10人が「小中学校教育法修正案」を提出し、「教育用図書ではハングル表記を用いるが、より容易かつ明確に含意を表すために、教育部長官の命令に基づき教科書中で同時に漢字を使用しても良い」ようにすることを主張したと伝えた。

そして、金議員が同法案について「韓国語の70%の語彙は漢字語であり、韓国語を理解する上で漢字は必須。学生たちの思考能力と言語能力を高めるためには、ハングルと漢字の混用が必要」と説明したことを紹介している。

一方で、韓国ハングル協会が10日に同法案に対し「教科書でハングルのみ用いても、学生が内容を理解する上で、思考能力や言語能力を高める上で全く問題ない」「ハングルと漢字を混用すれば、もともと平等だった文字生活が不平等となるほか、漢字は韓国の情報化と科学化を阻害する」と主張したことを伝えた。

さらに、ハングルと漢字の混用を支持する有識者の意見として、中国語学専門の全光真(チョン・クアンジン)成均館大学教授が18日に「ハングルのみの教科書では子どもたちに音声情報だけを提供することになる。意味を含めた内容を学ばせるには、ハングルをベースとして漢字も記載しなければならない」と述べたことを紹介した。

記事によると、韓国政府は2014年9月に新しい教育方針を発表し、小中学校の教科書で漢字とハングルの併記を行う計画を示したものの、同国教育界から「小学生の負担が増える」など多くの反対の声が出たため、18年1月に計画を廃止していた。(翻訳・編集/川尻

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