5Gメッセージ商用化へカウントダウン、プラットフォームを共有―中国

人民網日本語版    2020年12月22日(火) 10時0分

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5Gメッセージの商用化実施の歩みが加速している。キャリア3社が1つのプラットフォームを共有することになり、このプラットフォームは年内か来年初めに開設される予定だ。写真はファーウェイのショップ。

5Gメッセージの商用化実施の歩みが加速している。5G商用化では、相互接続(コネクティビティ)に軸足を置きながら、中国移動(チャイナ・モバイル)、中国聯通(チャイナ・ユニコム)、中国電信(チャイナ・テレコム)のキャリア3社が1つのプラットフォームを共有することになり、このプラットフォームは年内か来年初めに開設される予定だ。経済参考報が伝えた。

さまざまな動きからわかるように、5Gメッセージ商用化のペースが加速を続けている。

このほど夢網集団が発表した「天慧・5Gメッセージプラットフォーム」は、他のプラットフォームに先駆けて5Gメッセージ、動画・ショートメッセージ、法人によるショートメッセージの融合を図り、5Gの標準・規範に基づいてサービスとしてのメッセージを実現した。これまで3大キャリアは5Gメッセージシステムの入札情報を相次いで公表し、5Gメッセージの実施が実質的な段階に入ったことを示していた。中国情報通信研究院の付国強(フー・グオチアン)シニアエンジニアがこのほど発表した文章によると、「これまでに中国電信、中国移動、中国聯通がいずれも5Gメッセージの大規模化計画をスタートし、5Gメッセージはこれから5Gの個人ユーザーが目にする5G応用第1弾の一つになると期待される」との見方を示した。

付氏は、「キャリアのメッセージ関連サービスが飽和状態に向かう今日にあって、5Gメッセージの実施は、電気通信市場の発展にとって新たな原動力になる。通信キャリアをみると、中国の基礎電信業務を手がける3社はみな既存のネットワークにおける計画実施段階に入った。このうち中国移動の建設ペースが速く、ネットワーク側の機能は基本的に商用化の条件を満たした。中国電信と中国聯通は相対的に出遅れ気味だが、中興通訊(ZTE)や華為(ファーウェイ)などトップレベルの5Gメッセージデバイス企業の支援を受けて、これから急速に商用化の条件を整えるとみられる」と述べた。

5Gメッセージの商用化は、3大キャリアが1つのプラットフォームを共有することになる。業界関係者は、「このたびの5G商用化は相互接続に軸足を置いて、中国移動、中国聯通、中国電信のキャリア3社が1つのプラットフォームを共有し、毎年年末にキャリア各社のプラットフォームアクセス量に基づいて統一決済を行う。現在、プラットフォーム開設の準備が進められており、計画では年内か来年初めに開設される予定だ」と述べ、3大キャリアがなぜ1つのプラットフォームを共有するのかとの質問に対しては、「主に相互接続とこの業界のウィンウィンを達成するためだろう」と分析した。

5Gメッセージの標準でも新たな進展があった。付氏は文章の中で、「中国の5Gメッセージ標準化作業は今、緩やかに進められており、自分が中心になって制定した『5Gメッセージの全体的技術要件』のほか、『5Gメッセージ端末の技術要件』と『5Gメッセージ端末のテスト方法』の2つの標準もすでに承認を得た。これは一連の標準が企業の5Gメッセージ実践を指導する役割を果たせるようになったことを示している」と述べた。

3大キャリアがこのほど発表した「5Gメッセージ白書」によると、5Gメッセージ商用化の過程で、キャリアは標準に基づき、開放的で、ウィンウィンを実現できる生態系を力を合わせて構築するという。機関や業界の関係者は、「5Gメッセージ産業チェーンに参加するのは主に端末メーカー、通信キャリア、アプリケーション開発企業、業界の顧客企業で、サービスに加入するユーザーが増えれば増えるほど、産業チェーンの川上から川下まで広く利益を得ることになる」との見方を示した。

移動通信関連の業界団体GSMアソシエーションがまとめたデータでは、現在のA2P-SMS(アプリケーション<法人>ツーパーソン<個人>のショートメッセージ)の世界市場規模は600億ドルに上り、2021年には900億ドルに成長する見込みだ。また、RCS(リッチコミュニケーションサービス)市場の規模は1500億ドルを上回る可能性があるという。東興証券の試算では、中国の5Gメッセージ市場規模は30年までに約1000億元(約1兆6000億円)に達し、19年の全国モバイルショートメッセージ業務の営業収益の約2.6倍になり、幅広い市場発展の可能性を持つつともに、キャリア、業界のユーザー、端末メーカーなどこの分野に参入する各方面に恩恵を及ぼすという。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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