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中国、米国の「裏庭」中南米に浸透、バイデン次期政権は巻き返せるかが課題―海外メディア

配信日時:2020年12月19日(土) 15時20分
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米国の「裏庭」にも例えられた中南米に中国が浸透。ロイターは来年1月に発足する米国のバイデン政権にとっては「どこまで巻き返せるかが課題」と伝えた。写真はブラジルの観光名所「コルコバードのキリスト像」。

かつて米国の「裏庭」にも例えられた中南米に中国が徐々に浸透している。ロイター通信は「中国は今やブラジル、チリ、ペルー、ウルグアイなどの国との間で最大の貿易相手国」と指摘。来年1月に発足する米国のバイデン政権にとっては「どこまで巻き返せるかが課題」と伝えた。

ロイター通信によると、中国ではアンデス諸国産の銅、アルゼンチン産の穀物、ブラジル産の食肉などの輸入が急増。2018年以降はメキシコ以外の中南米諸国で米国を上回る最大の貿易相手国となっている。19年には米国との差がさらに開き、中国は2230億ドル(約23兆2000円)余り、米国は1980億ドルだった。メキシコを加えた結果では、米国の対中南米貿易高が依然として中国を上回っている。

中国政府は中南米に対して大規模な投資や低利融資も行っており、エネルギー関連プロジェクト、太陽光発電施設、ダム、港湾、鉄道、高速道路などの建設を支援している。元ボリビア大統領のホルヘ・キロガ氏はロイター通信とのインタビューで、中国の影響力について詳しく説明。中国をボリビアにとって中南米の大国ブラジルと共に最も重要なパートナーに挙げた。同氏は「米国と欧州のどちらが好きかと尋ねられるが、私の答えはブラジルだ。その次はどこかと問われれば中国が来る。それが中南米の現実だ」と語った。

さらに中国は新型コロナウイルス感染症の大流行を契機に中南米諸国との関係を深め、医療機器やマスクを送った。アルゼンチン政府はこの数カ月間に新型コロナウイルスワクチンの治験や通貨スワップの拡大、宇宙分野での協力などで中国と組んだ新たな取り組みを次々と打ち出した。両国はフェルナンデス・アルゼンチン大統領の公式訪中や中国の巨大経済圏構想「一帯一路」へのアルゼンチンの参加なども協議している。

中南米の当局者は「中国が多くの国の経済面や外交面の重要なパートナーとなっており、米国が追い落とすのは難しい」と警告。負債を抱えた新興国では中国がもたらす巨額の資金は重要な生命線であり、新型コロナ大流行でその必要性はますます高まっている。アルゼンチンの政府当局者は「アルゼンチンに対する関心は中国の方が米国よりも強いと思う。それが違いを生んでいる」と話した

オバマ前米大統領の政策顧問を務めたマーク・フェアスタイン氏は、トランプ大統領が中南米に関与せず、環太平洋連携協定(TPP)から離脱したことで空白が生じ、中国がその隙を埋めたと指摘。バイデン氏はこうした流れの反転を目指すだろうとしたが、ロイター通信は「中南米とカリブ海諸国に対するトランプ政権の無能力と無視は私の政権の発足初日に終わるだろうと述べたバイデン氏がこの約束を守るのは容易ではない」との見方を示した。(編集/日向)

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