トヨタの役員、中国への廉価車参入見送りを表明―中国紙

Record China    2014年4月6日(日) 20時23分

拡大

4日、フォルクスワーゲン(VW)と日産は中国で5万元(約82万5000円)以下の廉価車を販売することを相次いで発表したが、世界販売台数首位のトヨタは廉価車に関連する計画がないと表明した。写真は北京の中古車市場。

(1 / 2 枚)

2014年4月4日、フォルクスワーゲン(VW)と日産は中国で5万元(約82万5000円)以下の廉価車を販売することを相次いで発表したが、世界販売台数首位のトヨタは廉価車に関連する計画がないと表明した。科技日報が伝えた。

その他の写真

トヨタ(中国)の董長征(ドン・チャンジョン)執行副総経理はこのほど、「中国でヴィオス以下のクラスの車種を販売する計画を立てていない」と表明した。VWと日産が廉価車を発売し、市場シェアを拡大する可能性については、「トヨタは自動車の安全性の方を重視する。全体戦略は安定を維持し、リスクを冒すことはない」と回答した。

VWのマルチン・ヴインターコルン氏は、「当社の自動車販売台数は今年1000万台の大台を突破し、当初の計画を4年間前倒しで達成する可能性がある」と語った。これはVWとトヨタの世界販売ナンバーワンをめぐる競争が新たな重要段階に入ることを意味する。VWは2013年度に僅差でトヨタに敗北し、世界2位の座に甘んじることを余儀なくされた。

これまで好調だった市場だけでは、VWの強みが際立たない。そこでVWは廉価車市場に目を向けた。VW中国区総裁のヘイズマン氏は、「当社の廉価車は主に中国市場を考慮してのことだ」と話した。これまでの情報によると、VWは一汽集団と提携して廉価車を生産し、新ブランドを樹立する意向を示していた。価格は5000〜1万ユーロ(約71万5000〜143万円)に設定され、中国で年産50万台の目標を実現する。廉価車の発売は2015年からとなる。

中国は世界最大の自動車消費市場であり、グローバル自動車メーカーからグループ全体の業績に影響する重点とされている。中国市場での順位は世界的な順位に対しても重要な影響を及ぼす。ゆえに今回の廉価車の取り組みはVWのトヨタ超えとの間に一定の関連性を持つ。グローバル自動車メーカーは、廉価車・廉価ブランドを発売すれば、ローエンド市場を開拓でき、ブランドの価値を損ねることもないと判断している。

広汽トヨタの関係者は2012年、「年末にヤリス(中国版ヴィッツ)よりも低ランクの1.2Lの入門クラスの車種を販売する」と表明し、エティオスの可能性が高いと予想されていた。しかし董氏の今回の発言は、トヨタが現時点では廉価車の開発に取り組まず、ヴィオスやヤリスなどのコンパクトカーにより、お手頃価格の車種の市場に揺さぶりをかけることを示した。トヨタの現地化調達は日増しに深化しており、新型ヴィオスの国産化率は92%に達している。(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/TF)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携