【CRI時評】米国が社会の分裂に苦しむ理由

CRI時評    2020年12月11日(金) 13時30分

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「彼が在任中残したものは、廃墟の中にあるアメリカだ。それは南北戦争以来経験したことのない分裂だ。」仏紙は6月、トランプ氏の政策方向が「分裂した米国」を生んだと指摘した。写真はワシントンのデモ。

「彼が在任中残したものは、廃墟の中にあるアメリカだ。それは南北戦争以来経験したことのない分裂だ。」仏「ル・フィガロ」紙は6月、トランプ氏の政策方向が「分裂した米国」を生んだと指摘した。半年後、特に米大統領選挙の混乱は、この判断が行き過ぎでなかったことを証明している。

米国が真っ先に直面したのは広がる貧富の格差だ。米シンクタンクの政策研究所(IPS)が11月末に発表した報告書によると、3月に米国で感染症の爆発的流行が起こってから11月24日までに、650人の米国の億万長者の富は1兆ドルを超え、累計で4兆ドル近く増加した。これとは対照的に、米国の一般家庭は米国政府の感染症対策が不十分なため家計が非常に苦しくなり、失業人口は1000万人以上に達している。

バーニー・サンダース上院議員は先日SNS上で、過去の感謝祭で、約2600万人の米国人が十分な食べ物を持っておらず、約4000万人の米国人が(家主や銀行に)家を追い出されるリスクに直面していると述べた。

実際、1980年代初めに新自由主義が台頭してから、米国の金融資本主義がどんどん発展し、全世界で利益を追求している。米国の経済構造に変化が起こり、富と政治的発言権は資本を持つ富裕層と高所得エリートの手にますます集中している。

これらのデータは、「富める者はますます富み、貧しい者は常に貧しく、中産階級は萎縮する」米国の現実を人々に見せ、米国社会がなぜこんなに怒っているのか、ポピュリズムがなぜ台頭しているのかを一つの側面から説明している。

冬が来た。もし米国国内の政治環境に根本的変化が起こらなければ、米国の根深い矛盾はなかなか解決できないだろう。米国の次期政権は「ル・フィガロ」紙の言葉に耳を傾けるべきだ。大国は何よりもまず国が一致団結していなければならない。米国の喫緊の課題は「米国を再び合衆国にすること」だ。(CRI論説員)

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