韓国・文政権批判強める保守系各紙、検事総長と対立する法相更迭求め筆そろえ論陣

Record China    2020年12月12日(土) 13時20分

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韓国で尹錫悦検事総長と対立する秋美愛法相の解任を求める声が高まり、文在寅政権への批判をますます強める保守系各紙は筆をそろえ、法相の更迭を要求する論陣を張った。写真は韓国大統領府。

韓国で尹錫悦検事総長と対立する秋美愛法相の解任を求める声が高まっている。検事総長の職務停止命令や懲戒請求を繰り返し、国政に大きな混乱をもたらしているのが理由だ。文在寅政権への批判をますます強める保守系各紙は筆をそろえ、法相の更迭を要求する論陣を張った。

朝鮮日報は社説で文大統領が4日に踏み切った内閣改造に言及した。改造規模は4人で、2017年の政権発足から3年半にわたり国土交通省を率いてきた金賢美氏とやはり政権発足時からの閣僚である朴凌厚・保健福祉相らを交代させたが、秋法相は留任した。

社説は国土交通相の交代について「支持率急落という世論調査結果のためだろう」と指摘。「前日発表された世論調査では、現政権発足以降初めて文大統領の支持率が40%を切った。不動産政策の失敗による民心離反に加え、尹検事総長下ろし暴走に対する反発が重なった。『コンクリート支持層』だけを信じてごう慢に振る舞ううちに支持層の文大統領離れの兆しが現れ始め、来年の補欠選挙に赤信号がともったことから、『金賢美交代』カードを突然切ったものだ」と解説した。

続いて「肝心の支持率下落の一因である秋法相は代えなかった。秋法相は今、蔚山選挙工作や月城原発1号機評価操作など、政権の犯罪に対する捜査をすべて阻み、尹検事総長下ろしの悪役を務めている。既に民心は秋法相を更迭したも同然だ」と論難。「文大統領は国民の警告に耳を傾けて秋法相を更迭し、国政の混乱を招いたことについて国民に謝罪するのが道理だ」と主張した。

東亜日報は「法相解任を決断すべき時だ」との社説を掲載。「検察改革に対する文大統領の意欲は分かるが、尹氏を追い出すことが検察改革という誤った認識に閉じこもれば、検察改革ではなく検察掌握に執着した大統領という汚名を残すことになりかねない」と言及した。その上で「法を守って法の枠内で国政を運営することが法治だ。文大統領と与党は無謀な政治賭博をやめ、決断しなければならない。尹氏の懲戒請求を撤回し、法治破壊の主導者である秋氏を解任して国民に謝罪することが今、大統領がしなければならない責務だ」などと論じた。

中央日報も社説で文大統領の支持率下落に触れ、秋法相の名指しは避けながらも「国政の大刷新を求めるという意味だ」と強調。「コード(政治的傾向)」でない完全に新しい政策ラインの人事も急がれる。うまくことが進まないとすべてを前政権のせいにする方式では民心が離れることを防ぐことはできない。大統領の支持率下落は民心に耳を傾けることを求める国民の警告だ」と訴えた。(編集/日向)

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