中国式ジャージ制服は何のため?51.2%が「ダサすぎる」と回答―中国メディア

Record China    2014年4月2日(水) 23時50分

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4月1日、中国の小学校や中学校(中高一貫校)では通常、制服にジャージが採用されている。しかし、ネットユーザーらから最近、「ダサすぎる制服を着て青春を過ごすなんて、悲しすぎる」と大ブーイングの声が上がっている。写真は評判の良い制服。

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2014年4月1日、中国の小学校や中学校(中高一貫校)では通常、制服にジャージが採用されている。しかし、ネットユーザーらから最近、「ダサすぎる制服を着て青春を過ごすなんて、悲しすぎる」と大ブーイングの声が上がっている。中国青年報が報じた。

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中国青年報社会調査センターがこのほど、調査サイトの民意中国網や愛調研を通じて、3505人を対象に実施した調査によると、回答者の82.6%がジャージの制服を着たことが「ある」と答えた。また51.2%が「ださい」と答えた。回答者の55.2%の家庭に小中学生がいた。

北京市のある中高一貫校に通って5年になるという張(ジャン)さん(仮名、女性)は、「学校の制服は変わったことがない。秋と冬の制服はジャージで、ダブダブ。細い学生なら、両足をズボンの片方に入れることもできる。夏の女子の制服はスカート。でも、ださすぎて、着ている女子はほとんどおらず、男子と同じズボンを着ている」とこぼす。

陝西省西安市のあるサイトの編集者を務めている斎(ヂャイ)さん(女性)は、「通勤途中に、ダブダブのジャージを着て、大きなかばんを背負っている学生をよく見かける。学生たちは、うつむき加減で歩き、振る舞いも品がない。それに手足を縮めて、青春という感じが全くない。衣服は自己を表現するのに役立つ。体の大きさに合っていないジャージを、学生は嫌でも着なければならず、心理的にマイナスの影響も与えるのだろう」と分析する。

同調査では、ブカブカのジャージに関して、回答者の52.1%が、「学生が青春の活気や自信を失う」、39.1%が「学生の美的感覚の成長にマイナスの影響を与える」、35.4%が「学生のキャンパス文化に対する印象を下げる」、25.0%が「学生の正しい性別観念にマイナスの影響を与える」と答えた。

それでも、北京市定福庄中学の教師、劉春兵(リウ・チュンビン)さんは、「制服は単に身を飾るための服ではなく、さまざまな要素を考慮してデザインを決めている。ゆとりのあるジャージを着ていると、学生はけがをしにくい。また、統一されたジャージを着ることで、校外活動の時に学生が迷子になるのを防止でき、効果的な管理に役立つ」との見方を示す。

同じく中学の教師である許寧(シュー・ニィン)さんも、劉さんの見解に同意し、「統一された制服があると、学生がブランドものの服を着て競争し合うのを防止することができ、経済的に貧しい家庭の学生がいじめられるのも避けられる。統一された制服は学校のシンボル。公平な教育の一環でもある」と語る。

同調査でも、回答者から、「競争が減る」(58.0%)「いじめが減る」(36.4%)、「早すぎる恋愛が減る」(13.3%)など、ゆとりあるジャージにもメリットがあるという声が寄せられた。

一方、斎さんは、「現在の学校教育は、個性よりも整然と一律化することを強調している。制服は教育理念の外見的な部分。性別や美的感覚などの違いは、客観的に存在し、学校はその違いに対する正しい見方を学生に教えなければならない。それを回避する方法を安易に選択してはならない。性別に対する正しい意識や価値観、美的感覚を身につけることは、子供の成長においてとても重要なこと」との見方を示す。

多くの人にとって、制服は青春の思い出となる。すでに定年退職している劉新福(リウ・シンフー)さんは、「私たちが学生だったころは、白いシャツに、紺のズボンが制服だった。でも、毎日着るのではなく、特別な行事がある時だけ、親に準備するようにと学校から指示があり、それを着ると元気がわいた」と思い出を語る。

では、制服のデザインの面で、何が重視されることが望まれているのだろう?同調査では、62.9%が「見た目の美しさ」、60.8%が「実用性」と答えた。そのほか、58.3%が「文化的要素」、50.6%が「統一」、50.0%が「シンプルさ」、47.0%が「男女の区別」、44.6%が「値段を抑える」、24.9%が「個性を出す」、23.8%が「複数のタイプを用意し、自由に選択する」と答えた。(提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/武藤)

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