中国の専門家が読み解く、米中関係改善の見込みはあるか?改善の道は?―中国メディア

人民網日本語版    2020年12月8日(火) 7時50分

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米国の新政権が近く発足する。米中関係に改善の見込みはあるのだろうか?写真はバイデン次期米大統領。

米国の新政権が近く発足する。米中関係に改善の見込みはあるのだろうか?もちろん、中米関係の警報が解除されたわけではなく、転換が容易でないのは確かだ。だが現在必要なのは、冷静かつ知恵をもって方向性を修正し、幾重もの山を越えることだ。そうして初めて、新たな未来を共に切り開くことができる。(文:阮宗沢・中国国際問題研究院常務副院長。環球時報掲載)

国際構造は激動と変革の時代にある。米中関係改善の契機をしっかりと捉えるには、大きな努力を払い、互いに歩み寄らなければならない。

第1に、米中が平和的に共存するには、2種類の制度が平和的に共存する必要がある。だが最近米国政府は強いイデオロギー的偏見と冷戦思考に基づき、公然と中国の政治制度を中傷し、イメージを損なううえ、これを「脅威」と見なしている。これは歴史逆行に他ならない。米中は相互寛容と相互尊重を堅持する必要がある。これは歴史の啓示であり、乗り越えなければならないことでもある。

第2に、中国は米国の「復帰」を歓迎するが、米国もゼロサム思考の視線で中国を見る必要はない。近年の米国による条約破棄や国際機関からの脱退、一国主義の横行は、米国の信望を傷つけただけでなく、国際条約・協定の権威も傷つけた。中国が多角的体制における役割で目標としているのは、米国の影響力を弱めることでは決してなく、米中間の利益の合流点を拡大することだ。国際協力を差し迫って必要とする国境をまたぐ問題が現在増えている。こうした問題はとりわけ大国が力を合わせて初めて効果的な対処が可能となる。新型コロナ対策、経済回復、気候変動対策など米新政権の優先的課題は例外なしに米中が協力して達成すべき分野だ。

第3に、米中は効果的な危機管理メカニズムを構築して、二国間関係のために保険を蓄えておくべきだ。米中両大国間に摩擦や溝が存在しないことはありえず、摩擦や溝があることは恐れるに足りない。恐ろしいのは信頼と意思疎通の欠如だ。それだけでなく、米中は危機管理メカニズムを構築して両国関係の保険を強化する必要がある。大国間で安全係数を高め、不測の事態を防ぐことは、弱腰ではなくて責任だ。したがって、効率的な危機管理メカニズムを築き直ちに損害を食い止めることは最優先の課題だ。(提供/人民網日本語版・編集/NA)

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