中国報道官の投稿画像で豪中が対立、米英仏は中国を批判―米華字メディア

Record China    2020年12月5日(土) 17時20分

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米華字メディアの多維新聞は2日、悪化した豪中関係に追い打ちをかけた中国外交部報道官による画像投稿問題をめぐり、米英仏などから中国を批判する声が上がったと報じた。写真はアフガニスタン。

米華字メディアの多維新聞は2日、悪化した豪中関係に追い打ちをかけた中国外交部報道官による画像投稿問題をめぐり、米英仏などから中国を批判する声が上がったと報じた。

この画像はアフガニスタンの国旗の上に座ったオーストラリア軍兵士が現地の子どもの喉をナイフで切り裂こうとしている風刺画で、中国外交部の趙立堅(ジャオ・リージエン)報道官が先月30日にツイッターに投稿した。趙報道官は「豪軍兵士によるアフガニスタンの民間人と囚人の殺害にショックを受けた」などと述べ、これを受けたモリソン豪首相はフェイク画像を投稿したとして中国側に謝罪と削除を要求。同国の極右政党の党首からは中国製品ボイコットを訴える声が上がった。

記事は、豪国防軍(ADF)が先月19日に発表した「アフガニスタンで特殊部隊の兵士が39人を違法に殺害した」との調査報告が今回の対立を引き起こしたと述べ、「すでに十分に緊張している豪中関係に追い打ちをかけた」と指摘。その上で、「中国側の画像を使って豪州を非難するやり方を米英仏などは次々と批判した」と説明し、米国務省の副報道官はツイッター上で「中国共産党の豪州に対する最新の攻撃は虚偽情報の乱用と脅迫的外交手段の一例だ」と糾弾したと報じた。

また、英国のラーブ外相は「英国は永遠に豪州と肩を並べる。われわれの重要な利益と価値観を守る」との考えを示し、仏外務省の報道官は書面で「中国がこのような外交手段を取ることは不適切だ」と指摘したという。

記事はアフガニスタン、ロシアの反応も伝えており、それによるとあるアフガニスタンメディアは1日付の社説で「人民は、アフガニスタンの罪のない人々の殺害という非人道的行為を非難するいかなる人も熱烈に歓迎する」「中国がアフガニスタン問題に関わる意向であることを意味しているのだろう」などと述べた。ロシア外務省の報道官は「豪州の国際舞台での信用と評判が完全に粉砕された。豪政府のいわゆる世界秩序保護の承諾を再評価する必要がある」と豪兵士の行為を批判した。(翻訳・編集/野谷

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