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「戦狼外交官」の画像投稿、豪首相の謝罪要求に譲らぬ中国、対立は激化の一途

配信日時:2020年12月6日(日) 8時40分
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中国外交部の報道官がツイッターに投稿した画像をきっかけに中豪の対立がますます激化。モリソン豪首相は「フェイク」と非難し謝罪と削除を求めたが、中国側は一歩も譲らぬ構えだ。

中国とオーストラリアの対立がますます激化している。きっかけは中国の「戦狼外交官」として知られる外交部の趙立堅報道官がツイッターに投稿した豪州兵がアフガニスタン人の子どもを殺害しようとしている画像。モリソン豪首相は「フェイク」と非難し、謝罪と削除を求めたが、中国側は一歩も譲らぬ構えだ。

豪州は最近、アフガンに派兵された特殊部隊の隊員らが民間人や捕虜39人を違法に殺害したとする調査報告書を公表した。これを受け、趙立堅報道官は11月30日、「豪軍兵士によるアフガン民間人と捕虜の殺害にショックを受けた。われわれはこうした行為を強く非難する」などとツイート。豪州国旗の付いた戦闘服姿の兵士が子羊を抱いた子どもののどに血まみれのナイフを突き付けた画像も投稿した。

趙立堅報道官は今年3月、新型コロナウイルスの起源をめぐり「米陸軍が武漢に持ち込んだのかもしれない」とツイッター上で発言。米国から激しい反発を買ったこともある。

ロイター通信などによると、モリソン首相は30日に記者会見し、画像は偽物とした上で「恥ずべき振る舞いだ」と批判し、中国側に謝罪と即時削除を要求。「(画像は)全く遺憾であり、どんな理由であれ正当化できない」と指摘して「国防軍に対するひどい中傷だ」と訴えた。同時に中豪両国間の関係改善に向けて閣僚や首脳間の対話の再開を呼び掛けた。

これに対し、趙立堅報道官の上司に当たる外交部の華春瑩報道局長は30日の記者会見で、「豪州政府は深刻に反省し、アフガン人民に正式に謝罪すべきだ。彼らの軍人がアフガンの罪のない民衆を惨殺したことを恥ずべきではないのか」と反論。モリソン首相の謝罪要求を突っぱねた。

問題の画像については「インターネット上に流れているもので、誰の作品かはっきりしない」と出所不明のまま利用したことを認めながらも、削除要求は「豪州政府とツイッター社の間の問題だ」とかわした。翌12月1日の記者会見で華春瑩報道局長は 画像に関して「写真ではなく、中国の若者がパソコンで描いた」と説明。「事実を反映している。捏造(ねつぞう)ではない」とも述べた。

中豪関係は豪州政府が4月に新型コロナウイルスの起源に関する国際的な調査を求めて以来、悪化。続いて6月には香港民主化デモで豪州がデモ隊の側に立ち、さらに溝が広がった。豪州が中国包囲網とされる日米豪印4カ国の戦略対話に参加し、華為技術(ファーウェイ)の第5世代移動通信システムを排除したことでも対立が激化。中国側は豪州産ワインに200%を超える関税を課し、ロブスターや木材などの通関を遅延させるなど貿易報復に出ている。(編集/日向)

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