孫娘を太陽から守る祖父、愛情それとも溺愛?―中国

Record China    2014年3月31日(月) 2時4分

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27日、4、5歳の女の子がバス車内でぐっすりと眠り、おじいさんが座らずに、体で孫娘を太陽から護っている。

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2014年3月27日、4、5歳の女の子がバス車内でぐっすりと眠り、おじいさんが座らずに、体で孫娘を太陽から護っている。今月25日午後、この一幕をこっそりカメラに収めた若い女性、陳(チェン)さんは「おじいさん、本当に可愛がってる!」と感嘆した。武漢晩報が伝えた。

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陳さんによると、午後2時すぎに武漢市澳門路苗栗路バス停で708路線バスに乗った。車内には多くの座席が空いていたが、陳さんが乗車すると、車内でひとりの60歳ほどの初老の男性が背を車窓に向け、立っていた。この男性は熟睡していた4、5歳の女の子から太陽を遮っていたのだ。男性はいくつかバス停を過ぎても窓際から離れず、海虹景バス停に着いたとき初めて、熟睡した女の子を抱きかかえ、下車した。

陳さんは「昼の太陽はまぶしい。女の子のほっぺたは赤かった。着すぎで暑かったと思う。おじいさんは私が乗る前から太陽を遮っていた。少なくとも20分以上」と語った。

陳さんが微博(ウェイボー)にアップロードすると、このお年寄りは本当に中国の良いおじいさん、との書き込みがあった。だが幼児教育の専門家は、違う見解をしている。曙光幼稚園の馬潔(マー・ジエ)先生は、お年寄りの孫娘に対する「愛護行為」はある種の溺愛、とみる。「『世代をまたぐ可愛がり』とは正にこの事。多くの年配者は子どもが風雨にさらされるのを忍びなく思っている。長期にわたり祖父母が育てた子どもは、両親が育てた子どもよりも自律能力・学習力が低い。『世代をまたぐ可愛がり』がもたらす弊害です」と語る。

イルカメディア幼児教育センターの専門家、穆林蔚(ムー・リンウェイ)さんは、お年寄りの行為は溺愛とは言えないと示したが、長年の幼児教育の経験から、お年寄りの子育てはより溺愛になりやすいと語る。「2-3歳は子どもが自我人格を形成する大切な時期。この段階では、両親はより多く子どもと接し、お年寄りの過度な『世代をまたぐ可愛がり』行為が生み出す性格的欠点を避けるべき」と指摘している。(提供/人民網日本語版・翻訳/HT・編集/武藤)

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