韓国の天才少女に処分、囲碁の「AI不正」は中国でも頻発―中国メディア

Record China    2020年11月26日(木) 6時20分

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24日、観察者網は、韓国で行われたプロ囲碁のオンライン対局で韓国のトップクラス選手を破った「天才少女」が、対局中にAIの助けを借りていたことが判明し、処分を受けたと報じた。

2020年11月24日、観察者網は、韓国で行われたプロ囲碁のオンライン対局で韓国のトップクラス選手を破った「天才少女」が、対局中に人工知能(AI)の助けを借りていたことが判明し、処分を受けたと報じた。

記事は、9月29日に行われた韓国国内のオンライン対局で、13歳の天才少女が韓国ランキング7位の男性棋士を圧倒して完勝したと紹介。その後ある囲碁愛好者から「少女の打った手がAIプログラムと92%一致していた」との報告があり、最終的に少女がAIを利用していたことを認め、1年間の対局禁止処分を受けたと伝えた。

そして、中国で人気の囲碁オンライン実況者「南大勺王」氏が「囲碁のオンラインプラットフォームでの分析では、AIとの一致率が100%となっていて衝撃的だった。通常、一致度が80%でも非常に驚きのレベルだ」と語ったことを紹介している。

記事はその上で、囲碁のオンライン対局でAIの助けを借りる不正事例はすでに頻発していると指摘。中国でも9月に行われたプロアマ交流対局で、アマ6段の棋士がプロ7段に勝利した際にAIの使用を認めたほか、今月初めの全国囲碁リーグ戦でも無名の選手がアマチュア界の「天王」と呼ばれる棋士を始めとする強敵を次々と倒し、その後不正が発覚したと伝えた。

さらに、ある棋士が相手の不正を告発する際、「私はAIを使って不正をしていたのに負けた。つまり、相手は私より棋力の高いAIを使っていたということだ」と語ったという笑うに笑えない話もあると紹介した。

記事は、簡便でコスト削減にもつながるオンライン対局の公平性を根幹から揺るがしかねない事態の中、現状では不正の指摘は「棋譜をAIの手筋と照合するとともに、棋士の棋力や過去の成績から総合的に判断する」ことしかできないと伝えた。そして、「南大勺王」氏は「AI使用を判定するためのAIシステム」の開発をすべきだと提案したとしている。(翻訳・編集/川尻

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