山口県萩市に見る、日本人の文化遺産保護に対する意識の深さ―中国メディア

Record China    2020年11月30日(月) 15時20分

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23日、新華社は、「日本はどうやって文化遺産を保護しているのか」と題し、山口県萩市の事例を紹介する記事を掲載した。

2020年11月23日、新華社は、「日本はどうやって文化遺産を保護しているのか」と題し、山口県萩市の事例を紹介する記事を掲載した。

記事はまず16世紀末に始まったとされる焼き物「萩焼」について紹介。市内には萩焼博物館があり、歴史的な名品が展示されているだけでなく、制作工程の見学や、関連のお土産を購入することができる現地の観光スポットになっているとした。

そして、現地の小学校では萩焼の特徴や有名な陶芸家など萩焼に関する知識を子どもたちに教えており、休みの日には窯の遺跡や博物館に赴き見学する家族連れが多いと説明。「小さいころから文化遺産教育を行う姿勢に敬意を覚えた。子どもの人生においても貴重な文化遺産になるだろう」と評している。

また、幕末の思想家で明治維新に影響を与えた吉田松陰が開いた松下村塾については、2015年に「明治日本の産業革命遺産」の一部としてユネスコ世界遺産登録されたにもかかわらず、周辺には記念館などの建築物はなく、広大な空き地のような観光バスの駐車場があるのみであることから「一見するときちんと保護されていないように思える」とした上で、「ぽつんと立つ松下村塾の様子は、吉田松陰の孤独と奮闘を想起させる。現地政府はその雰囲気を残すために新しい建物を作らないのかもしれない。きとんと保護しつつ、リニューアルしない点も、文化遺産の伝承という点における日本の特色だ」と伝えた。

さらに、文化遺産の伝承では大衆娯楽という手段も用いられているとし、その例として捕鯨の文化を挙げた。かつて現地で盛んだった捕鯨は今では行われなくなっており、その代わりに捕鯨という伝統技術をモチーフにした現代舞踊が考えられ、観光プロジェクトの1つになっていると紹介した。

記事は「日本の文化遺産保護というと、往々にして京都や奈良を想起するが、萩の事例がより日本人の文化遺産伝承、保護に対する意識の深さを表していると言える」とし、地元の一般市民が文化遺産の保護に非常に熱心であり、定期的に学校の歴史教師を招いての市民講座が開かれるなどしていると伝えた。

また、「萩の街は数百年前の様子を今なお保っている。中は非常に現代化されているが、外見はまるで江戸時代にタイムスリップしたかのような佇まい。ここの人びとは新しい建物を作ったり、簡単に街並みを変えようとしたりしない。それは、文化遺産保護を守り続ける努力と切り離せないのだ」と評している。(翻訳・編集/川尻

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