「誰是最可愛的人」が教科書から削除された理由、中国教育部の元高官が初言及―米華字メディア

Record China    2021年1月28日(木) 20時40分

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米国の中国語ニュースサイトの多維新聞は27日、「誰是最可愛的人」が教科書から削除された理由について、中国教育部の元高官が初言及したと報じている。写真は中国遼寧省丹東にある「抗米援朝記念館」。

米国の中国語ニュースサイトの多維新聞は27日、朝鮮戦争の前線で取材した作者が中国人民志願軍の英雄的献身をつづった「誰是最可愛的人(誰が最も愛すべき人か)」が中国の国語の教科書に再び採用されることが注目される中、かつて教科書から削除された理由について、中国教育部の元高官が初めて言及したと報じている。

魏巍(ウェイ・ウェイ)氏による「誰是最可愛的人」は、1951年に人民日報に掲載され、その後、中学校の国語の教科書にも採用されて数世代にわたり模範とされてきた文章だが、2001年に教科書から削除された。

記事によると、中国教育部の弁公庁副主任や報道官を歴任した王旭明(ワン・シューミン)氏は27日、SNS微博(ウェイボー)に、「『誰是最可愛的人』が教科書から削除された関連状況に関する説明」とする文章を投稿した。

2008年から17年まで語文出版社の社長を務めた王氏は13年、上層部の指示に従い、義務教育課程標準実験教科書の改訂作業を担当した。同氏と編集チームの専門家らは「誰是最可愛的人」を改訂版の国語の教科書に採用することに同意したが、14年に上層の専門家チームが「現在の北東アジア情勢に合わない」として削除を求めたという。

中国のネット上で拡散している情報によると、王氏は以前、中国の週刊紙、南方週末のインタビューで、「誰是最可愛的人」を削除した理由について、「誤解を避けるとともに上層の関連部門や専門家を守るため、個人としての意見を述べる」と断った上で、「現在の全体的な情勢に合わないため」と述べていた。

王氏によると、中国では19年から小中学校で国が統一して編集・出版した国語の教科書の使用が義務付けられているが、「それ以前は作業の過程として、時代背景下で、どのような意見であっても、また誰が出した意見であっても、研究作業で必要な段階としてみなされるべきで、レッテルを貼ったり懲らしめたりする必要はなく、またそうすべきでもない」としている。

「誰是最可愛的人」は今年、(日本の中学1年にあたる)七年級の国語の統一教科書に再び採用される。

「北東アジア情勢」を理由に「誰是最可愛的人」が教科書から削除されたことについて、中国のネット上では「降伏行為」「弱さの表れ」などと怒りの声が少なくないという。

2000年からの20年間、中国共産党内や政府内には、朝鮮戦争などを持ち出して米国との関係を刺激すべきではないとの声も少なくなかった。だがトランプ政権発足後、こうした声は次第に非主流となり、「敢然として闘い、敢然として勝利を勝ち取る」に取って代わられた。中国政府は昨年、朝鮮戦争参戦70年を記念する壮大な式典を開催するとともに、関連する映画・テレビドラマの上映禁止令を解いている。(翻訳・編集/柳川)

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