中国はロシアの強硬な外交をまねる必要はない―中国メディア

Record China    2014年3月25日(火) 6時50分

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23日、ロシアは西側からのあらゆる脅威を無視して、瞬く間にクリミア半島をめぐる現在の局面を作り出した。このことは中国の人々に極めて深い印象を与えた。写真は中国で行われた中ロ合同軍事演習でのロシア軍。

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2014年3月23日、ロシアは西側からのあらゆる脅威を無視して、瞬く間にクリミア半島をめぐる現在の局面を作り出した。このことは中国の人々に極めて深い印象を与えた。中国もロシアの強硬な外交手段に倣うべきだという人は多く、こうした人々は中国が周辺国との摩擦を処理する上でさまざまなことを考慮し過ぎ、態度がはっきりしないことに不満を抱いているのだ。

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プーチン大統領は確かに真正面から西側に挑戦状を突きつけており、クリミアの危機はソビエト連邦の解体以来の国際関係における一里塚となる事件だ。西側は戦略的なライバルに対し、珍しく怒りをこらえて我慢強い態度で臨み、ロシアの人々はクレムリンの軽率にみえるやり方に快哉を叫んでいる。

中国がウクライナ情勢から読みとるべき教訓は、決してロシアのやり方を真似してはならないという教訓だ。ロシアの外交手腕に学ぶべきところがあるのは確かだが、中国がそのやり方をコピーしてはならない。

欧州とアジアにまたがるロシアは、世界の戦略的勢力図の中で独特の個性をもった地域だ。資源、イデオロギー、地理の面で特異な存在でもあり、総合的な実力はそれほど高くないが、これといって目立った弱点もなく、わかりにくい点がいろいろあり、ロシアからの挑戦が西側世界にとって何を意味するのか、米国や欧州ははかりかねている。

かつてのソ連は西側にとって最大のライバルで、冷戦時代にはモスクワのいかなる「拡張的行動」も西側の強力な反対に遭ってきた。今では西側はロシアの脅威がどれほどのものか、いささか判断に迷っており、時にはロシアを重視し、時には重視しない。西側はここ数年、東に拡大してロシアの台頭を抑えており、ロシアの政権中枢を追い込んでいた。クリミアの危機が米国の政権中枢にもたらした挫折感・敗北感は米国の面目を失わせ、米国や西側が実際に感じた脅威を上回るとみられる。

西側は大声で騒ぎ立て、ロシアを西側が主導する欧州の秩序にとっての厄介事だとしている。だが西側諸国はプーチンが主導するロシアが覇権を求めて捲土重来(けんどちょうらい)を果たせると思っていない。

米国と西側諸国が最も重視するのはやはり中国だ。中国の国力の伸びには米国を凌ぐ潜在力がある。西側の人々は、未来の中国は現在の国際政治・経済の秩序をひっくり返すだけの力を備えるが、ロシアにはそんなことはできないとの見方を示す。ロシアにとってみれば、中国は西側の圧力を分散する戦略的な牽制力であり、西側のロシアに対する挑戦的な見方を和らげており、プーチン大統領に外交手段を駆使して西側に対し柔軟な手腕を用いる可能性を与えているといえる。

中国は大国外交の新人であり、西側世界と数百年にわたり争ってきたロシアの熟練ぶりにはかなわない。だが中国には中国の明確な戦略があり、国の進む方向は明らかで、目標や任務の優先順位もはっきりしている。中国は今後数十年、さらには数百年を視野に入れて国の計画を立てている。中国はこれまでに民族復興という最大の目標を放棄したことはない。

中国の国力は徐々に強大化しているが、弱点も目立つ。西側と中国とのゲームはロシアとのゲームよりも手数が多い。西側との対立を激化させることは中国にとって賢明なやり方ではない。

中国は現在、西側世界と複雑な関係にあり、敵でもなければ友人でもない。協力できる点は、対立する点や衝突する点よりも多い。こうしたことが中国が世界的な実力レースで直面する頭打ちという戦略的圧力を大幅に緩和する役目を担っている。中国と西側は相互に警戒し、けん制しあいながら、協力できる面も幅広い。中国社会はすでにこうした状態に慣れており、多くの人が西側と硬直した関係になることを望んではいない。

ロシアはクリミアでタイミングをはかり、地理的条件を利用し、人々の団結を促し、現地の各種の条件はロシアの一気呵成の行動を支援する。中国周辺の問題はこれとはまったく異なる。東アジアでは事態をやり過ごしていく必要があり、これは時間がかかり、爽快なやり方でもないが、中国の国益を最大限に実現することができるのはこのやり方だ。

ロシアはクリミアですさまじい攻勢をかけるが、最大の戦略は守勢に回ることだ。中国は現在の世界で最大の戦略的パワーの持ち主であり、経済分野を手始めとして、西側は中国に対し徐々に守りの状態に入っている。

中国とロシアは全面的な戦略的協力パートナーであり、両国にはそれぞれ歴史がある。中国と西側は接触する面はより大きいものの、接触は相対的に低調だ。国際政治で一番目の指標となるのは国の実力であり、中国が何を言うかは時には重要でない。実力が高まった現在の中国に対して、好き勝手なことをする国はない。(提供/人民網日本語版・翻訳/KS・編集/武藤)

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