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〈一帯一路実践談44〉新疆政府2回も開催!日本人顕彰行事

配信日時:2020年11月21日(土) 16時20分
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2014年キジル千仏洞などを構成資産とする「シルクロード:長安-天山回廊の交易路網」が世界文化遺産に登録された。写真は白鳥正夫氏『シルクロードの現代日本人列伝』表紙。

2014年キジル千仏洞などを構成資産とする「シルクロード:長安-天山回廊の交易路網」が世界文化遺産に登録された。それを記念して元朝日新聞企画委員の白鳥正夫氏により『シルクロードの現代日本人列伝』(三五館)が出版された。副題は「彼らはなぜ、文化財保護に懸けるのか?」である。帯に「国境を超えた文化財救済・平山郁夫氏/キジル千仏洞遺跡修復・小島康誉氏/ウズベキスタン遺跡発掘・加藤九祚氏/バーミヤン遺跡保護・前田耕作氏」とあり、表紙にはラクダに騎乗した筆者写真も掲載された。光栄なことである。

世界各国で国際貢献をされている日本人は少なくない。筆者の国際協力の舞台は新疆ウイグル自治区。偶然にも出会った歴史文化遺産と多民族の温かい人情にほれ込み、世界的文化遺産保護研究・人材育成・関連の3方面で多くの活動をしてきた。ありがたいことに日本「外務大臣表彰」「文化庁長官表彰」、中国「文化交流貢献賞」「人民友好使者」などをいただいた。また新疆ウイグル自治区政府により2回も顕彰行事が開催された。

(新疆政府「日本友人小島康誉氏新疆訪問20周年記念大会」を報じる新疆経済報)

2001年阿不来提・阿不都熱西提新疆政府主席の提案により「日本友人小島康誉氏新疆訪問20周年記念大会」がウルムチの人民劇場で阿不来提主席や杉本信行日本国公使、司馬義・鉄尓瓦力地新疆政府副主席(後に主席)、呉敦夫中共新疆委員会宣伝部長、日本と北京の代表団、地元関係者ら約800人が参加して華やかに開催された。杉本信行公使は「合わせると10年余中国で仕事しているが、こんなに対日感情が良いのは新疆だけだ。戦争がなかったのと小島氏の活動のおかげだ」と挨拶された。過分なお褒めに深謝するばかり。

王楽泉中共新疆委員会書記との会見では、「貢献を高く評価し30周年40周年への活動も期待する」との表明があった。阿南惟茂日本国大使夫妻の祝宴が北京の大使公邸で催された。写真展や記念誌出版なども行われた。2011年には同様に「日本友人小島康誉氏新疆訪問30周年記念大会」が開催された。写真展も開催され記念誌『大愛無疆』も出版された。今も対日感情の厳しい中国で、日本人の顕彰行事が2回も開催されたのは極めて稀といわれている。自慢げに聞こえるかもしれないが、一庶民のささやかな国際協力が日中間の相互理解を僅かでも促進できた事例として紹介させていただいた。

(新疆政府「日本友人小島康誉氏新疆訪問30周年記念大会」)

白鳥氏本の帯には「7世紀に真の仏法を求めて長安から天竺まで旅し、『大唐西域記』を著した宗教家である玄奘は、探検家でもあり、国際交流の先駆者ともいえる。『シルクロードが世界遺産に』のニュースの陰で、玄奘の精神をくんだ国際貢献に尽くす日本人がいることも知ってほしい。海外文化財の保護・修復などの国際交流によって、地道な平和活動を実践してきた4氏の取り組みには、閉塞した時代を拓くカギがあるように思える」とある。

■筆者プロフィール:小島康誉
1942年名古屋市生まれ。佛教大学卒。浄土宗僧侶、日中理解実践家。1982年より中国新疆を150回以上訪問し、世界的文化遺産保護研究・人材育成など国際協力を多数実践。
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