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中国とオーストラリアの貿易摩擦に始まる大麦貿易の再構築―中国メディア

配信日時:2020年11月23日(月) 6時30分
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18日、観察者網は中国とオーストラリアの貿易摩擦により、世界規模の大麦貿易の再構築が進んでいると指摘する記事を掲載した。資料写真。

2020年11月18日、中国メディアの観察者網は、中国とオーストラリアの貿易摩擦により、世界規模の大麦貿易の再構築が進んでいると指摘する記事を掲載した。

記事は、「世界屈指の大麦の生産国であるオーストラリアがもうすぐ大麦の収穫期を迎える。ロイター通信の報道によると、今年は30年ぶりの豊作で、生産量は推計1120万トンにのぼる」と説明。「2018年までオーストラリアは、大地を一面の黄金色に染める大麦の70%を、世界トップの大麦輸入国である中国へ輸出し、貿易額は約15億オーストラリアドル(約1140億円)にまでのぼったが、今後はサウジアラビアなどの新しい市場へ輸出されるようだ」とした。

その上で、「今年5月、中国商務部は2018年からの調査で、オーストラリア産大麦の価格が不当に安いとして、合計80.5%のアンチダンピング関税と不当補助金相殺関税を導入した。関税は5年間継続するという。中国政府はオーストラリア政府の『生態学的に極めて重要な国内河川の水質などを浄化する計画』が、大麦生産者への補助金に相当すると主張した。オーストラリア政府はこれを否定し、8月に中国側へ輸入関税撤廃を要請したが、通らなかった。オーストラリア政府関係者は『代替市場は多くない。大麦をサウジアラビアに輸出することは可能だが、中国向けよりも大幅に値引きされるだろう』と述べた」とした。

記事は「一方で中国はフランスやカナダ、アルゼンチンなどからの輸入に切り替えている」と指摘。「特にカナダ産大麦の買い付けを倍増し、カナダ大麦の8割以上が中国に輸出されている。醸造原料を専門的に研究しているスイスのコンサルティング会社RMI Analyticsによると、大麦のサプライチェーンは中国の影響力が大きく、流動的なところに市場の問題があり、中国が大麦の買い付けを追加するたびに、大麦の価格が値上がりするという。各国の大麦価格がそれぞれ値上がりしている一方で、オーストラリアの大麦価格は10%以上下落している」とし、ロイター通信が「中国とオーストラリアの貿易関係の変化によって、中国がフランス、アルゼンチンやカナダの農家に利益をもたらすのと同時に、世界規模の大麦貿易の再構築が進んでいる」と指摘したことを伝えた。

記事は、大口の買い手である中国市場を失いそうな現状について、西オーストラリア州のある農家が「私たちの作る穀物をたくさん買ってくれるお隣さんに甘えすぎた。私たちもその状況に満足していたことは確かだ。いい教訓になった」と答えたと伝えている。(翻訳・編集/原邦之)

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