宅配便会社から個人情報40万人分流出し詐欺集団に、職員が「有料」でアカウント貸す―中国

Record China    2020年11月19日(木) 15時20分

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中国の大手宅配便会社、円通速遞から大量の個人情報が流出した事件で、同社は、容疑者は9月に当局により身柄を拘束されたと発表した。

中国の大手宅配便会社、円通速遞から大量の個人情報が流出した事件で、同社は17日、容疑者は9月に当局により身柄を拘束されたと発表した。中国メディアの新京報などが伝えた。

円通速遞によると、本社で実施しているリアルタイムのリスク管理システムが、河北省内で2つのアカウントが、通常ではありえない照会をしていることを検出した。そのため、異常な操作をしていると判断し、該当するアカウントを閉鎖した。

その後の社内調査で、職員が外部者に自分のアカウントを使わせて、情報を取得させていたことが分かった。円通速遞はただちに警察に通報し、9月には容疑者が身柄を拘束されたという。

円通速遞内部では複数の職員が関与していた。関与した職員は5人だったとの報道もある。アカウントを使わせる料金は1日当たり500元(約8000円)だったという。一方で、社外の犯行グループは、統率者、個人情報の抜き取り作業を実行する者、入手した個人情報を販売する者などの「分業体制」を構築していた。情報は中国国内や東南アジアの詐欺集団に売られていた。情報を抜き取り転売するグループと詐欺集団は、メッセンジャーソフトを利用して連絡していたという。

警察によると、外部犯行グループは、河北省、河南省、山東省など多くの個所に分散しており、個人情報を売り120万元(約1900万円)以上を得ていたとみられる。

一味が不当に取得した情報は、宅配便サービスを利用した顧客および受取人の住所・姓名・電話番号で、「住所・姓名・電話番号」の“3点セット”としては不十分なものも含めれば、40万人分以上の情報が流出したとの見方がある。(翻訳・編集/如月隼人

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