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唐代の大書家、顔真卿の新たな作品を発見…出土した墓誌、研究のため極めて重大な意義

配信日時:2020年11月15日(日) 9時0分
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今年夏に発掘された唐代の墓の墓誌が、大書家として知られる顔真卿が書写したものと分かった(写真)。
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中国メディアの新京報の13日付報道によると、陝西省考古学研究会は同日午前、今年(2020年)夏に実施した発掘調査で出土した墓誌の一つが、唐代の大書家として知られる顔真卿(709-785年)の作品だったことが分かったと発表した。

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顔真卿は能書家の家系に生まれ、自らも新たな書の風格の創出のため研さんを重ねた。特に楷書では、四大大家の一人と称されるようになり、後世に大きな影響を与えた。

顔真卿は唐朝に仕えた高級官僚であり、剛直な性格だったと伝えられている。安禄山の乱の際には唐朝を盛り返すための義兵を挙げた。安禄山の乱が収まった後は再び都の長安で執務したが権力者に疎んじられ、再び別の反乱が発生した際には、首謀者に帰順を説得する危険な役を命じられた。

反乱の首謀者は逆に、自分のもとに訪れた顔真卿に対して自分の側に加わるよう繰り返し求めたが、顔真卿は頑として応じようとしなかったために殺された。このため、中国では顔真卿が歴史上の典型的な忠臣の一人とされている。

陝西省考古研究院のチームは今年夏、西安西咸新区内で、隋唐時期の大量の墓を発掘した。うち、3基の墓が唐代の有力者だった元氏家族のものであり、葬られていたのが元大謙と妻の羅羅婉、夫婦の子らだったと分かった。さらに羅羅婉の墓誌を執筆した人物が則天武后の曽孫である皇族であり、書写した人物は顔真卿と分かったという。

発掘チームの責任者の許衛紅氏は13日の記者会見で、考古学上の意義としては「墓誌の文章が皇族によるもので、書写した人物が顔真卿であることから、唐朝の女性の地位が見えてくる」と述べた。

墓誌は書かれた年から、顔真卿が38歳の時の書だったと推定することが分かる。顔真卿としては初期の作品に属し、当人のその他の作品と比較することで書風が次第に成熟していく過程を知ることができるなど、顔真卿の研究にとって極めて大きな意義を持つという。(翻訳・編集/如月隼人

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