人民網日本語版 2020年11月11日(水) 16時40分
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中国疾病予防管理センターの元疫学首席科学者・曾光氏が新型コロナウイルスの発生源に関する分析と解説を行った。
第3回中国国際輸入博覧会のスマート医療フォーラムで7日、中国国家衛生健康委員会のハイレベル専門家グループのメンバーである中国疾病予防管理センターの元疫学首席科学者・曾光(ズン・グアン)氏が新型コロナウイルスの発生源に関する分析と解説を行った。
多くの人々の関心の的である「第0号患者」は誰で、発生源はどこなのかという問題について、曾氏は、「疫病がどこで発生したのかは、通常、はっきりとは分からない。はっきりしているのは、例外的なケースだ。疫病は自然界で進展するもので、何年かかって、どれほどの動物が関係して発生するのかは分からない。それが変化して強くなり、最終的にヒトが感染して、ヒトの間で伝播して初めて、発見されることになる。その時に、どの人がどの動物から感染したのか、その歴史をたどるというのは至難の業だ。科学界では、『第0号患者』を特定しようとするよりも、新たに発生する疫病をすぐに発見し、ウイルストレーサビリティを行って発生した位置を確定し、どのように感染を食い止めるか、どのように発見するか、どのように治療するかなどの公共衛生対応策を制定しなければならないという見方がほとんどだ」と指摘する。
そして、「今後も、世界で新たな疫病が発生するだろう。そのため、公共衛生システムの布石打ち強化は非常に重要だ。中国で最も早く新型コロナウイルス感染が発見された主な原因の一つは、重症急性呼吸器症候群(SARS)を経験したからだ。中国は原因不明の肺炎を報告するシステムを構築している。そのシステムがあるため、中国は世界で最初に新型コロナウイルスを発見することができた。しかし、発見するのが早いと、誤解されやすい。今回は湖北省武漢市でまず発見され、世界にも報告した。しかし、現在の研究では、新型コロナウイルスは国外で最も早く発生した可能性が非常に高いと見られている。中国が一番最初に発見したからといって、中国が発生源であるとは限らない」との見方を示した。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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