母の遺志を継ぎ料理する日本の5歳の少女、中国の親たちも涙―中国メディア

Record China    2014年3月19日(水) 0時34分

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17日、中国の親たちの間で今、ネット上の二つの記事が大きな注目を集めている。一つは、涙を誘うもの。もう一つは、激しい批判や議論を呼ぶものだ。資料写真。

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2014年3月17日、中国の親たちの間で今、ネット上の二つの記事が大きな注目を集めている。一つは、涙を誘うもの。もう一つは、激しい批判や議論を呼ぶものだ。前者の題は、「料理ができる子供はどこにいっても生きていける」で、後者は「汚れた衣服を家に送って洗濯させる大学生、郵便局の新事業に」というものだ。親たちの感情を相反する方向へと揺り動かすこの二つの話題。これらは実際本当の話なのだろうか?特に、この「料理をする子供」の話は、単なる噂や都市伝説に過ぎないと言う人々もいる。この話が真実かどうかはっきりさせるため、調査・取材を行った。銭江晩報が伝えた。

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ネット上で流れている物語は次のようなものだ。母親は、はなちゃんが生まれた後に、重い病に侵されていることがわかった。そのため、幼い娘が今できる料理を教えるため、はなちゃんが4歳の時、朝ごはんの支度を娘に任せることにした。娘にどのように包丁を持ち、どのように野菜を洗い、どのようにご飯を作るのかを教えた。初めて、はなちゃんが包丁を持った時の様子について、母親は、「非常にあぶなっかしかった。でも、口や手を出さないように我慢した」と綴っている。はなちゃんの母親は、「食べることは生きること。勉強は、二の次でいい。健康で、生きる力が身についていれば、将来どこに行っても、何をしても生きていける」という考えを持っていた。エプロンをつけて野菜を切り、つま先立ちで衣服を干す、はなちゃんの笑顔の写真は、多くの人の心の一番柔らかい部分を直撃した。

実のところ、はなちゃんの話が真実であることを証明するのは全く難しいことではなかった。検索サイト「百度」に「料理する子供」というワードを入れてみると、すぐに、はなちゃんの両親が執筆した本「はなちゃんのみそ汁」のタイトルが出てきた。新書の紹介文には、3人家族の背景がしっかりと記載されていた。父、安武信吾さんは西日本新聞社勤務。母、安武千恵さんは声楽科の大学院を卒業。がんのため、2008年死去。娘、安武はなちゃんは、現在福岡市立草江小学校に通っている。

日本の友人を通して、はなちゃんの父親、安武信吾さんに連絡を取った。安武さんは、「この本は昨年出版されました。タイトルは、『はなちゃんのみそ汁』といいます。多くの人たちがテレビで、はなが紹介されているのを見てくれたり、中にはそれを見てみそ汁を作り始めた子供もいると聞いて、私もはなも喜んでいます」と語った。

安武さんは今でもはなちゃんの母親が娘の成長を記録していたブログを更新している。ブログには最近、はなちゃんがダンスに夢中になっていることや、E-Girlsのファンになり、ダンスを真似て踊っていること、料理教室で料理を習っていることなど、はなちゃんの近況が綴られている。はなちゃんは以前、「料理をすることは人生で一番幸せな時間。毎朝、みそ汁を作ることは、ママとの約束」と語っている。

なぜこのような本を執筆したのか?この質問に対する、安武さんの答えは中国の親たちにとっては少し意外に感じるものかもしれない。この本は決して、多くの親たちが考えるような、教育理念を綴った本ではない。本を執筆したのは、「娘に母親がいかに努力して暮らしていたか、そしてどのように死を迎えたのかを伝えたかった」からだという。「父親と母親が出逢い、はなが生まれ、我々一家3人は共に暮らしてきた。この数年間の時間を娘の心の中に残したかった」と信吾さん。その言葉どおり、これは一冊の家庭の記憶録となっている。(提供/人民網日本語版・翻訳/MZ・編集/武藤)

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