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「米国企業1000社が中国からインドへ移転」はなぜ起こらなかったのか―中国メディア

配信日時:2020年11月3日(火) 15時50分
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中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報(電子版)は3日、「米国企業1000社が中国からインドへ移転はなぜ起こらなかったのか」とする記事を掲載した。写真はインド第2の大都市ムンバイ。

中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報(電子版)は3日、「米国企業1000社が中国からインドへ移転はなぜ起こらなかったのか」とする記事を掲載し、香港英字メディアのアジア・タイムズ・オンラインの2日付報道を要約して、次のように伝えている。

インドのメディアは今年4月と5月、「パンデミックの中、米国企業1000社が中国からインドへ移転する」と騒ぎ立てた。だがこれまでに実際にインドに移転した企業はごくわずかだ。

アナリストは、工場をインドへ移転しない主な理由として、「インド国内に広く存在する特定の非経済的およびガバナンス関連の要因が含まれる」との見方を示している。

まず、インドでビジネスを行うことは、中国よりも法的手続きが長いためはるかに面倒だ。世界銀行によると、インドで会社を登録するのに18日かかるのに対し、中国ではわずか9日だ。

次に、インドで生産に必要な土地や水、電気などの基本的な快適性を得ることは、他の目的地ほど容易ではない。例えば、電気が使えるようになるまでには8日から3週間かかる。

また、インドの高速道路や鉄道網などのインフラは、中国に比べて脆弱(ぜいじゃく)で効率が悪い。港や空港も中国に比べて貨物の取り扱い効率が悪い。

政治と政策の安定性もとても重要だ。インドの税制は変化し続けており、税率も中国よりもはるかに高い。

さらに、企業がインドに進出するよりもインドを出る方が複雑だ。インドはこの状況を改善しようと試みているが、改革措置は不十分であり、プロセスは依然として煩雑だ。

多くのビジネスアナリストは、米国企業がインドに来ない理由として、上記のような要因を挙げているが、それらは二次的な要因であり、主な決定要因はより経済的なものだ。

まず、インドは通貨変動が比較的少ない新興市場経済の一つだ。ただしインドの通貨変動は中国よりもはるかに大きい。通貨の変動率の大きさはビジネスリスクを劇的に増加させる。対照的に、安定した通貨はリスクを軽減し、企業の投資、売上、利益、ブランド価値を高める。

2番目の要因は市場の需要だ。インドの13億人のうち8億人が貧困層、低所得層、または低中所得層だ。こうした人々は、米国企業の高価な商品やサービスの消費者ではない。

人口が多いからという理由だけで外国企業が移転してくることはない。製品を消費するのに十分な購買力がなければならない。中国は生産国であり消費国でもある。そこには約8億人の中高所得層がいる。

最小のリスクは最大の投資を引き付ける。中国を離れる企業が、経済的リスクが高いインドに移転することはない。したがって、米国企業が中国市場を離れてインドに来ると期待するのはばかげている。(翻訳・編集/柳川)

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