米国を批判、WTO事務局長選で“浮いている”―中国メディア

Record China    2020年10月31日(土) 16時0分

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中国メディアの捜狐は10月31日付で、WTOの事務局長選出問題で米国を批判する記事を発表した。

世界貿易機関(WTO)の事務局長選出が難航している。加盟国/地域すべての意見一致という方式が影響した。ナイジェリア元財務相のヌゴジ・オコンジョイウェアラ氏が優位であることは明らかだが、米国は韓国産業通商資源部のユ・ミョンヒ通商交渉本部長を支持している。中国では31日ごろまでに「大部分の国に反対される」などと米国を直接に批判する記事が出始めた。

WTO事務局長選出は加盟国/地域すべての意見一致という方式であるため、複数の候補者が名乗りを上げれば、最終的には一人を除いた候補者が辞退するなどの形で決着するしかない。すでにオコンジョイウェアラ氏は圧倒的に優勢であり、選出委員会もナイジェリア元財務相のヌゴジ・オコンジョイウェアラ氏を支持する方針を明らかにした。しかしユ氏を支持する米国は抵抗を続けている。

中国メディアの捜狐は10月31日付で、WTOの事務局長選出問題で米国を批判する記事を発表した。同記事はまず米国について「各分野での実力がトップレベルで、国際的にも友が多い。このような強大な国は、発言権も自然に強くなる」と、米国の“特別な地位”は認めた上で、「米国はそれでも満足しない。米国は絶対的な発言権を求める。そうしてこそ、さらに大きな利益を得られるからだ」と、米国を批判した。

記事は続けて、米国はここ数年来、国際的に重大事に何度も干渉しているとして、当然ながら多くの国と対立するようになったと指摘。つまり米国は国際社会で“浮いている”との主張だ。さらに、米国は自らの主張が採択されない場合には「激怒する」ことを繰り返してきたと論じた。

記事はさらに、米国がWTO事務局長に韓国のユ・ミョンヒ通商交渉本部長を支持している理由について、「米国の要求をより満足させることであることが明らかだから」と論評した。

WTO側が米国の意向に反する姿勢を示したことについては、「意外ではない」として、「米国はずっと、国際的に主流である観点とは対立し、常に誤った判断をしてきた。永遠に存在するのは自己の利益」「米国の求めを満たせば、その他の国家はすべて極めて大きな損害を被る」などと、米国の姿勢を改めて批判した。

記事が示した米国に対する批判は、中国政府の対米批判と一致する。ただし、捜狐が政府の意向に単純に従ったというよりも、中国人によるSNSへの投稿などを見る限り、中国人、少なくとも国際問題に関心を持つ中国人の間では主流である考えと判断してよさそうだ。(翻訳・編集/如月隼人

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