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〈一帯一路実践談41〉感謝する 国際協力実践の到達点

配信日時:2020年10月31日(土) 15時50分
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一市民の拙い国際協力実践10カ条紹介中、その最後は感謝。国際協力も極言すれば「人間力」が決め手であろう。写真は1988年タクラマカン沙漠ニヤ遺跡に到達し礼拝する筆者。

一市民の拙い国際協力実践10カ条紹介中、その最後は感謝。国際協力も極言すれば「人間力」が決め手であろう。相手との縁をありがたく頂き、感謝を基礎に、義理と人情で接し、口や頭だけでなく心で行動するように努めた。科学技術がいかに発展しようと人と人の信頼こそが国際協力の決め手である。

実践してきた世界的文化遺産保護研究・人材育成・関連の3分野での多数の国際協力。そのいずれも筆者一人で出来たわけではない。日中双方多くの方々のご指導ご尽力あってこそ成し遂げることができた。共に苦労し豊富な成果をあげた方々を誇りに思い、感謝するばかりである。時に笑い、時に口論し、共に唄い、共に汗を流した約40年。

(新疆政府主催「小島氏新疆訪問30周年記念活動」への感謝宴で挨拶する筆者)

引退した人たちとも交流を続けている。9年前の新疆政府主催の筆者訪問30周年記念活動時の感謝宴には退職者多数も招いた。新疆政府副主席・新疆生産建設兵団司令・党宣伝部長・新疆文化庁書記・新疆大学学長……だった約150人。在職中はその権力により影響力をふるった方々も退職し10年20年経ち、誰も訪ねて来なくなっている。「散歩して、テレビ見て、小説読んでいるだけだ。よく招いてくれた」と。ハグし友情に感謝しあった。昨年も10年数前に新疆文物局幹部を定年退官した老人宅を訪ね昔話をひととき楽しんだ。

中国から小包到着。コロナ禍で航空便もままならぬ中、何事かと開けると、新疆文化庁の書記だった徐華田さんの240頁もの回想録『路漫漫』。略歴に「1942年江蘇省淮安生まれ、63年国家分配により新疆へ。66年中国共産党入党、機械工場勤務や新疆党委員会弁公庁副主任などをへて、98年新疆ウイグル自治区文化庁書記就任、2003年定年」と。北京で夫人ら家族と穏やかに過ごす写真が配された「序」には「あっという間の新疆を振り返ると、広い道も狭い道もあり、不順な道も回りくねった道も険しい道もあったが、強い意志で歩み続け、勝利の彼岸に達した。新疆50年余の人生を『路漫漫』とまとめることとした。私の魂と夢を燃やした第二の故郷!ありがとう新疆」 (拙訳) と。

(新疆文化庁元書記の徐華田氏『路漫漫』の一部分)

家族・党・仕事・友人のことなどの中に「我が日本の友人-小島康誉さん」と題した11頁もの特集。その最後は「親愛的小島康誉兄弟,謝謝您対我工作的支持,我們永遠是好朋友!衷心祝福您佛安!」と。退職して北京へ転居した徐氏から17年ぶりの便りが届き、外国人で唯一人特集が組まれるのは、相互感謝の交流を続けてきたからであろう。感謝の手紙を書き、徐氏との活動写真も載せた拙著『中国新疆36年国際協力実録』に「衷心感謝!迷路悟道」とサインし、筆者が報じられた最近の「人民日報」「環球時報」「人民網」などとEMS。国際外交は「主張合戦」、国際協力は「感謝合戦」。今後も老残微力を捧げたい。

付記:先週Go Toトラベルで北海道の民族共生象徴空間「ウポポイ」参観。コロナ禍で約3カ月遅れてオープンした「先住民族アイヌの歴史と文化を主題とした日本初、最北の国立博物館」。国際協力に通じる「共生」精神を学んだ翌日、駐札幌中国総領事館で孔多孜・玉素甫副総領事(ウイグル族・女性)と旧交を温めた。新疆ウイグル自治区政府外弁から大阪副総領事・中国大使館参事官などをへて活躍中。10数年前にウルムチで実施した女史も写る日中文化交流(ウイグル女性は和服、日本女性はウイグル民族衣装)の写真を土産に持参し、孔多孜副総領事が拙著『新疆世界文化遺産図鑑』『中国新疆36年国際協力実録』を掲げて記念写真を撮るなど、30年来の親友との楽しい一時。感謝!

■筆者プロフィール:小島康誉
1942年名古屋市生まれ。佛教大学卒。浄土宗僧侶、日中理解実践家。1982年より中国新疆を150回以上訪問し、世界的文化遺産保護研究・人材育成など国際協力を多数実践。
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