「ラスト、コーション」で世界に衝撃、「大明皇妃」で12年ぶりドラマ復帰のタン・ウェイにインタビュー

Record China    2020年10月26日(月) 21時20分

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「大明皇妃 -Empress of the Ming-」は実在した女性ヒーローを描いた骨太かつ絢爛豪華な大ヒット時代劇。タン・ウェイが12年ぶりのドラマ復帰を果たした。

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タン・ウェイ×ジュ―・ヤーウェン共演!総製作費100億円を投じた本格歴史エンターテイメント「大明皇妃 -Empress of the Ming-」は、「武則天-The Empress-」などに続く、実在した女性ヒーローを描いた骨太かつ絢爛豪華な大ヒット時代劇。トップ女優タン・ウェイが12年ぶりのドラマ復帰を果たし、時代劇ドラマに初挑戦した。

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明朝初期に国の危機を救った実在の女性で、のちの孝恭章皇后=孫若微(そんじゃくび)を熱演。さらに、のちの明朝第5代皇帝・宣徳帝=朱瞻基(しゅせんき)には、タン・ウェイとは『黄金時代』以来2度目の共演となった「孫子兵法」のジュー・ヤーウェン、タン・ウェイとジュー・ヤーウェンの息子役で、のちに皇帝となる朱祁鎮(しゅきちん)には、世界的アイドルEXOのレイことチャン・イーシンが好演。また、孫若微を愛し見守り続ける同志を「古剣奇譚~久遠の愛~」のチャオ・ジェンユー、朱瞻基と対立する第2皇子役に「月に咲く花の如く」のユー・ハオミン、第3代皇帝・永楽帝役にワン・シュエチーなど、中国を代表するイケメン・イケオジ俳優が勢揃い!さらに孫若微の妹でライバルとなる胡善祥(こぜんしょう)役のドン・ジアジアが華を添える。そして、スタッフには監督・脚本を務めた『胡同(フートン)愛歌』のチャン・ティンをはじめ超一流スタッフ陣が集結し、荘厳華麗な明朝絵巻を描き出す。

DVDリリースを記念して、本作で10代後半から母、皇后、そして皇太后となっていくまでの数十年間を、その卓抜した演技力と圧倒的なオーラでファンを魅了したタン・ウェイがインタビューに答えた。名匠アン・リー監督による『ラスト、コーション』で世界に衝撃を与えた彼女が、久々のドラマ復帰作で激動の明朝で3人の皇帝を支え、国の危機を救った皇后を演じるにあたっての秘話や想いを明かした。

●「大明皇妃 -Empress of the Ming-」に出演を決めた理由は何でしょうか?12年ぶりのテレビドラマで初の時代劇ドラマ主演でしたが、プレッシャーは感じましたか?

孫若微(そんじゃくび)という役もこの作品自体もとても気に入ったからです。まだ脚本が完成していないうちに出演を決めたのは、このドラマが初めてでしたが、孫若微は素晴らしい人物だと思いました。また、1人の人物の一生を演じる機会もこれまであまりなかったので、得難い経験になると思いました。私にとってこのようなキャラクターを演じられたことは幸せなことです。プレッシャーを感じたかどうかですが、なかったとは言えません。このドラマは私1人の努力だけでなく、制作チームのみなさんが何年も心血を注いでできた作品です。放送が始まると私も視聴者の方々と同じようにワクワクしながらこのドラマを観ました。

●初めて脚本を読んだとき、この物語にどんな魅力や面白さを感じましたか?

最初のうちは孫若微の怖いもの知らずの勇ましい気質に惹かれ、読んでいるうちに彼女の波瀾万丈な人生に引き込まれていきました。彼女は運命に面白いように翻弄されるからです。また、朱家の家族たちが笑ったり怒ったり、義理も人情もある一家であるところにも魅力を感じました。

●実在の歴史人物を演じるにあたって、どのような準備をされましたか?

撮影に入る前には、古琴を弾くときの指使いや姿勢、崑曲、礼儀作法などを学びましたし、南京の明故宮(明の宮殿跡)、鶏鳴寺、明孝陵(洪武帝と后妃の陵墓)などにも足を運びました。これは当時の人々の生活の雰囲気を身をもって感じ、孫若微になった気持ちで、衣・食・住・交通から彼女が身につけていたであろう技能まで、彼女が置かれた時代について理解を深めるためでした。そのほか、明代の歴史人物たちの書籍をたくさん読んだりしました。

●両親の敵を討つことが生きる目的だった孫若微は、様々な経験をして人生が変わり、立派な皇后へと成長していきます。そんな1人の女性の波乱の人生を演じるにあたって、どんな役作りをしましたか?特に意識した点や工夫したことはありますか?

役作りとはキャラクターの心理に従うことだと思います。孫若微の経歴、それは「運命」という言葉で言い表せますが、私は自分の演じる役を信じて、全力で彼女の心境を感じ取るようにしました。彼女は宣徳帝の皇后であると同時にごく普通の人間です。彼女が背負っているものの多くは、夫との約束、息子への責任感で占められていて、彼女の人生は運命に突き動かされていくのです。

●孫若微は初恋相手である徐浜(じょひん)とは結ばれず、朱瞻基(しゅせんき)に嫁ぐことになります。この時の孫若微の気持ちはどんなものだったのでしょうか?ご自身はこの三角関係のラブストーリーをどのように感じましたか?

孫若微の朱瞻基に対する気持ちと徐浜に対する気持ちは異なるものです。彼女は徐浜に対してはうぶな幼なじみの初恋の情を抱いていましたが、朱瞻基に対しては自分でも気づかないうちに愛情が芽生え、互いに心が通じ合い支え合うことになります。この2つの恋愛によって彼女はそれぞれ違う面で成長していきます。ですから、それぞれの恋愛にそれぞれの魅力があると思います。

●朱瞻基役のジュー・ヤーウェンさん、徐浜役のチャオ・ジェンユーさんとの共演はいかがでしたか?撮影現場での思い出や面白いエピソードなどがあったら教えてください。

お2人とも非常に優秀な俳優さんで、共演はとても楽しかったです。面白いエピソードはたくさんありましたし、どのシーンの撮影も思い出深いです。私たちはみんなキャラクターの若い頃から中年、老年と長い人生を演じているので、声、容貌、性格もその人生の段階によって変わっていきます。そういったところにも注目して観ていただければうれしいです。

●皇太孫嬪となった孫若微は、朱家の一員として新たな苦労を味わうことになります。また、同じ男性に嫁いだ妹・胡善祥(こぜんしょう)との関係も複雑になっていきます。こうした家族ドラマについてどのように感じ、どのように演じようと思いましたか?

孫若微にとって家族との関係は一筋縄ではいかないことの方が多いですね。妹と再会したとき、彼女は妹を愛しているし、妹は家族だと思い、彼女が過ちを犯したらそれを見過ごすことはできないと考えていたはずですが、2人の選択は異なり、待ち受ける運命も違ってしまいます。演じるときは出来るだけその時、その時の孫若微の状態をありのままに表現することを心がけました。

●孫若微とのちに英宗となる息子・朱祁鎮(しゅきちん)との親子ドラマも見どころです。同じく子を持つ母親として、この親子関係をどのように感じ、どのように演じようと思いましたか?

孫若微を取り巻く人物関係の中で、私自身が最も身近に感じられたのは、息子・朱祁鎮との親子関係でした。彼女は皇太后として朱祁鎮を補佐し、息子が一人前の皇帝になることを願う一方で、母親としての役割に精力や時間を使ったり母親としての視点で息子を気遣ったりすることはあまりなく、母親としては不十分です。私自身、娘がいるのですが、女優業のため常に撮影に出かけていて一緒にいる時間が少なく、孫若微と同じく母親として不十分ではないかと感じています。そのため劇中で演じている母親像と自分自身の母親像が重なり合うような、何とも言えない気持ちを味わいました。

●朱祁鎮役のチャン・イーシン(EXOレイ)さんとの共演はいかがでしたか?撮影現場での思い出や面白いエピソードなどがあったら教えてください。

私たちは非常に縁があるんです。2人とも年こそ違いますが誕生日が同じで、干支も同じ、血液型、星座も同じなんです。いろいろ共通点があって、お互いどんなことも全力でやり遂げ、苦労を厭わないタイプですね。当時、彼は撮影スケジュールがタイトで2、3時間しか睡眠がとれなかったはずですが、翌日のために長いセリフを覚えて、いろいろ準備しなければならないので大変だったと思います。

●このドラマで特に印象に残っているセリフ、好きなシーンはどこですか?その理由も教えてください。

朱祁鎮が孫若微に言うセリフ「母さんの僕への愛は湿った綿入れみたいだ。着れば重く、脱げば寒い」ですね。このセリフは孫若微と朱祁鎮の微妙な親子関係をとてもよく言い表していて、聞いた途端に心に重く響きました。 同時に、このセリフは現代でも多くの家庭の親子関係に当てはまり、家庭教育において多くのことを考えさせられる言葉だと思います。

●日本の視聴者に「大明皇妃 -Empress of the Ming-」のどんな点に注目して見てほしいと思いますか?他の時代劇とは違うこのドラマならではの魅力とは何でしょうか?

このドラマは「時代」と「人間ドラマ」の両方をちょうどいいバランスで描いているのが素晴らしい点です。もちろん、孫若微というキャラクターも大きな見どころで、彼女の波瀾万丈な人生、一生をかけて自分を探し続ける姿に注目して観ていただきたいです。

●女優の仕事と子育てなどの家庭生活を両立させるのは大変ではないでしょうか?いつまでも若々しい美貌を保ち、女優として第一線で活躍を続けられる秘訣を教えてください。

女優のときには一生懸命に撮影に打ち込み、母親のときには心から子供に寄り添います。もちろん、仕事となれば子供の世話をする時間が限られてしまうことが多いですが、これは役者として避けては通れないことです。それでも、仕事を口実にはできないので、両立できるよう精一杯やっています。活躍を続けられる秘訣というものはありませんね。堅実に目の前のことをやり遂げて、後は時に任せるようにしています。

●最後に日本のファンに「大明皇妃 -Empress of the Ming-」の見どころとメッセージをお願いします。

日本のファンの皆さん、いつも応援していただきありがとうございます。いつか皆さんとお会いできればうれしいです。「大明皇妃 -Empress of the Ming-」をぜひ楽しんで観てください。

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