日本の10月の自殺者数がコロナの死者数上回る=中国ネット「中国でも少なくない」「コロナより害なのは…」

Record China    2020年12月2日(水) 9時20分

拡大

日本の10月の自殺者数が新型コロナウイルスによる死者数を上回ったと中国で報じられ、大きな注目を集めている。写真は自殺防止ポスター。

日本の10月の自殺者数が新型コロナウイルスによる死者数を上回ったと中国で報じられ、大きな注目を集めている。

中国メディアの環球網は11月30日、米CNNの報道を引用する形で、「警察庁の統計によると、日本の10月の自殺者数は2153人となり、コロナウイルスによる死者(2087人)を上回った」と報じた。

米CNNは「以前から専門家は新型コロナウイルスが精神的な健康にリスクに警告を発していた。大規模な失業、コミュニティーの分断、不安感が、世界中で人々を傷つけている」とし、「日本で自殺率が高い原因は複雑。勤務時間が長いこと、学業のストレス、コミュニティーの分断、精神面の健康問題をめぐる恥の文化などは、いずれもその要素と考えられている」と報じた。

また、厚生労働省のデータを基に、「2019年までの10年間、日本の自殺者数は下がり続けていたが、新型コロナウイルスの流行によってこの流れが逆転した」と指摘。「自殺率の上昇は特に女性が深刻で、全体に占める割合は男性よりも低いものの、今年10月の女性の自殺率は前年同期比で男性の約22%増に対して83%近く上昇した」とも伝えた。

CNNの記事はその潜在的な要因として、「リストラが深刻なホテル業、飲食業、小売業などでは非正規雇用の女性従業員が占める割合がさらに大きくなっている」ことのほか、「新型コロナの流行期に子どもの健康などへの心配が母親への大きな負担になっている」ことを指摘。日本の専門家の話として、「日本で女性はずっと軽視されてきた。問題が起きれば、最も弱い人がまず社会から淘汰される」と報じた。

この話題は中国でも大きな注目を集めており、「日本の10月の自殺者数が新型コロナの死亡者数を超える」は中国版ツイッター・微博(ウェイボー)の検索キーワードランキングで一時2位にまで浮上した。

中国のネットユーザーからは、「みんな生きているけど楽しくないんだ」「私もだいぶ長い間、何かでうれしいと感じたことがないよ」「貧富の差を生み、階層を固定化する社会制度は、新型コロナウイルスよりも害が大きい」「日本の若者は希望が持てないんだ。貯金はできず、生活のストレスは大きい上に、コロナの流行、そして失業」「心配なのは、これが私たちの将来ではないかということ」「中国の自殺者数も少なくはないさ。報じられていないだけだよ」「中国の大人もストレスが本当に大きい。高すぎる不動産価格、上っ面だけの人間関係…はあ」「中国はアメリカや日本の数十年前と本当によく似ている。学力低下、内向きの社会、経済的なプレッシャー、人口圧力…」など、他人事ではないというコメントが多く寄せられている。(翻訳・編集/北田

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携