東北三省の人口流出が深刻化、高齢化も進む=強まる「経済の先行き」への懸念―中国

Record China    2014年12月16日(火) 13時20分

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14日、中国東北3省では2013年に続いて2014年も景気後退の傾向が止まらなかった。人口危機が潜在的な大きな問題となりつつある。写真は黒竜江省伊春市。

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2014年12月14日、中国の経済紙・21世紀経済報道によると、中国東北3省では2013年に続いて2014年も景気後退の傾向が止まらなかった。黒竜江省は2014年第1−3四半期の成長率が5.2%で3省中最も低かった。遼寧省も6.2%と低く、当初設定されていた成長目標を割り込んだだけでなく、全国平均も下回った。

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吉林省だけが目標の8%成長を達成する見込みではあるが、東北3省経済を支えてきた鉄鋼、石炭、重工業の産業アップグレードは進まず、不景気と生産過剰に陥っている。東北3省では人口危機が潜在的な大きな問題となりつつある。人口流出によって高齢化が顕著になっており、将来的に経済を支える「後継者」不足が予想されている。

吉林大学の専門家は、東北部では構造改革が長年にわたって実施されているものの、現在も重化学工業や大規模国営企業が主要産業であり続けていることから、重化学工業の景気減速や石油産出の鈍化、石炭価格の暴落などによるショックが比較的大きかったと指摘している。2013年、東北3省の国内総生産(GDP)は全国10位以下で、黒竜江省はワースト3に入っていた。(翻訳・編集/岡田)

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