人民網日本語版 2020年10月26日(月) 8時10分
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間もなく冬入りするが、新型コロナウイルスの感染がぶり返すことはあるだろうか。冬の感染対策ではどのような問題に注意すべきか。資料写真。
間もなく冬入りするが、新型コロナウイルスの感染がぶり返すことはあるだろうか。冬の感染対策ではどのような問題に注意すべきか。
21日の福建省第1回東南科学技術フォーラムで、中国疾病予防抑制センター疫学首席専門家の呉尊友(ウー・ズンヨウ)教授は「新型コロナ情勢と対策」に関するテーマ報告を行い、分かりやすい言葉で人々の疑問に答えた。
「世界の感染状況は依然として楽観できない」。呉氏の初期段階の判断によると、今後一定期間にわたり世界で新型コロナが高水準の流行を維持し、冬にさらに深刻化すると判断している。
呉氏は、「冬に世界で深刻化しても、中国では武漢のような深刻な状況は生じない。中国では過去9カ月にわたり断続的に集団感染と突発的な感染が発生しており、今後も小規模の個別の感染が生じる可能性がある。冬の感染深刻化に対応するため、封じ込め・検査・ワクチンという3つの対策を採用できる」と説明した。
呉氏は「現在の中国にとって、予防・抑制の重点は海外からの輸入防止が中心だ。まず人からの防護で、次に物からの防護を行う。冬の常態化予防・抑制は、まめに手洗いをする、ソーシャルディスタンスを保つ、家庭内でまめに換気をするなど、人々に警戒を保つよう促すことになる。重点エリア、特に風通しの悪い場所ではマスクを着用する」と提案した。
呉氏は、「発熱や頭痛などの症状が出た場合、速やかに病院に行き、決して先延ばししてはならない。普通の風邪や肺炎のほか、新型コロナの早期の症状である可能性があるからだ。また、各級衛生健康システムも感染状況のモニタリングの感度を高め、末端医療従事者の警戒を強めるべきだ」と強調した。
「早期診察は患者の速やかな診断、治療、回復に資すると同時に、感染症の早期発見にも資する。全体的な感染抑制にとっても非常に重要だ」。呉氏は北京新発地農産物卸売市場の集団感染を例に、「試算によると、その1人目の感染者の発見が3日遅れていれば、感染者は1000人以上に上った可能性がある。1週間遅れていれば1万人以上、2週間遅れていれば10万人を突破した可能性がある」と述べた。
呉氏はワクチンの対策について、次の2点が考えられるとしている。(1)呼吸器感染症予防ワクチンの応用(例えば、肺炎ワクチン、インフルエンザワクチン)により、冬の呼吸器感染症を減らし、医療資源の逼迫を防ぐ。(2)的を絞った新型コロナワクチンについて、重点対象や特殊業界のハイリスク対象の優先的な接種を検討する。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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