2014年3月4日、中国の第4世代監督で、チャン・イーモウ（張芸謀）監督の育ての親としても知られるウー・ティエンミン（呉天明）監督が、心筋梗塞のため死去した。享年75歳。騰訊網が伝えた。

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東京国際映画祭でグランプリを受賞した「古井戸」、同映画祭での監督賞はじめ各国の映画賞を総なめにした「變臉 この櫂に手をそえて」などで知られる。4日、北京市内の病院に搬送中、心筋梗塞のため死去したことが明らかになった。

1939年に陝西省で生まれたウー監督は、1960年に西安電影製片廠に入社し、俳優および映画製作者としての人生をスタート。1979年の「生活的顫音」が監督デビュー作となった。1987年の映画「古井戸」では主演俳優として、中国映画界の巨匠チャン・イーモウ（張芸謀）監督を起用。チャン監督はじめ、チェン・カイコー（陳凱歌）、ティエン・チュアンチュアン（田壮壮）、フー・ピン（何平）ら中国第5世代の監督を育てた貢献者としても知られる。

恩師の急逝を聞いたチャン監督は4日午後、自身の中国版ツイッターで、「非常に驚き、悲しんでいる。数カ月前に新作映画の構想について話し合ったばかりだったのに、こんな形で別れを迎えるとは思わなかった」と、悲しみを短くコメントしている。ウー監督は昨年7月、チャン監督の最新作「帰来」の撮影現場にやって来て、師弟が親しく語り合う姿を見せていた。（翻訳・編集/Mathilda）