中国がフランスを抜き世界3位の留学生受入国に―中国メディア

Record China    2014年3月5日(水) 20時12分

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3日、全米比較・国際教育学会 (CIES)はこのほど、「2012年学生の国際流動性に関する研究報告」を発表した。写真は「国際対聯文化芸術フェスティバル」会場にて、書道作品を披露する英国・カナダ・韓国各国の留学生。

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2014年3月3日、全米比較・国際教育学会 (CIES)はこのほど、「2012年学生の国際流動性に関する研究報告(trends in international student mobility)」を発表した。これによると、中国本土は、フランスを抜き、米国英国に次ぎ世界3位の留学生受入れ大国となり、国際留学市場におけるシェアは、前年比12ポイント増の8%に達した。また米国は、中国が受け入れた留学生数全体の中で2番目に多い国となり、中国本土で学ぶ外国人留学生総数の8%を占めるに至った。人民日報が伝えた。

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中国教育部(省)の統計データによると、2013年、中国国内746の大学・科学研究機関・その他教育関係機関で学んだ各類外国人留学生は35万6499人。中国で学ぶ留学生の総数は前年比15.83%増加した。中国で学ぶ留学生数、留学生を受け入れた中国国内の教育機関数、中国政府奨学金の支給総額はいずれも、過去最高を記録した。

■ますますバラエティに富む交流プログラム、参加学生は年々増加

米カリフォルニア州出身のエンリケ・グラナドスさんは、ワシントン・ジョージタウン大学で中国語を専攻する19歳の大学2年生だ。中国語と中国文化をこよなく愛する彼は、米国に住む実の母親以外にも、北京に「中国のお母さん」がいる。

2010年夏、当時ニューハンプシャー州サンパウロ高校2年生だったエンリケさんは、米国の民間国際交流プログラムから資金援助を得て、同学年の仲間47人とともに太平洋を渡り、北京師範大学第二付属高校に9カ月間留学した。留学中、彼は北京の一般家庭でホームステイし、「中国のお母さん」とはその時に深い絆で結ばれた。「北京の家で、僕は毎日中国人と同じ食事をした。お母さんが包んでくれた餃子の味は今でも忘れられない」と語る。彼は昨年10月、ワシントンで開かれた「江蘇杯スピーチコンテスト」で2等賞を獲得、中国留学のための奨学金が副賞として贈られた。

ここ数年、エンリケさんのような米中両国政府による国費留学生プログラムや民間団体の支援による留学プログラム、さらには自費による中国短期・長期留学が盛んになり、中国で学ぶ米国人留学生は増加の一途を辿っている。CIESの広報宣伝マネージャーは、「中米両国政府は、両国間の人文交流の促進に力を注ぎ続けている。オバマ大統領は、2009年の訪中時に、中国留学『十万人』計画を提案した。中国で学ぶ米国人留学生を10万人にまで増やすというこの計画は、翌2010年に始動した」と語った。

2012年に中国とブラジルが交換留学プロジェクトをスタートしたことで、中国に留学するブラジルの若者も大幅に増えた。ブラジル文化省の統計データによると、2013年に中国政府奨学金による留学生募集に応募したブラジル人学生は600人を上回り、うち260人あまりが中国留学を実現させ、1年間から4年間の留学生活をスタートさせた。

韓国人家庭の間では、俗に、「娘なら米国に留学させ、息子なら中国に留学させる」と言われている。これは、中国への留学は米国留学に比べて苦労は多いが、長期的に見ると、中国語をマスターし、中国を理解すれば、キャリア発展の可能性はより大きく、意義深いという意味だ。中国の国力が強まるにつれ、人文・経済など各分野での中韓両国の交流はますます緊密になっている。一部の韓国企業では、中国語ができることがキャリアアップのための必須条件となっている。統計データによると、中国で学ぶ韓国人留学生は、2001年時点では1万6372人だけだったが、2012年には4万6483人にまで増えた。

■中国の発展を自分の眼で確認し、キャリア上の資格や経歴を高める

中国教育部(省)国際司・中国留学業務処によると、中国で学ぶ外国人留学生の数が増え続けているのは、「中国留学計画」の実施と密接な関係があるという。教育部は2010年9月、同計画を発表した。この計画の主要目標は、「2020年までに中国本土の小中高校・大学で学ぶ外国人留学生を50万人とし、中国をアジア最大の留学生受入国とする」というものだ。同計画を着実に遂行するため、教育部は、留学生数の規模拡大・教学の質の向上・制度・管理の規範化・サービス内容の優良化など多方面にわたって力を尽くした。また、中国政府が支給する奨学金は、中国で学ぶ私費留学生の数を増やすきっかけとなり、中国で学ぶ留学生の総数は大幅に増加した。

現在、米バージニア州のソフトウェア関連企業で働くトムさんは、「中国の経済急成長が、多くの米国の若者に中国留学を志望させる大きな要因となっている」と指摘する。2010年にワシントン・ジョージメイスン大学を卒業した後、大学からスカラシップを獲得し、上海復旦大学に1年間留学した彼は、「中国が世界の経済強国に変貌を遂げるプロセスを自分自身の眼で見ることは、極めて貴重な体験であり、自分の財産となる。中国留学は、私の今後のキャリア発展にとって大変有利に働くだろう」と語った。

ブラジル・リオデジャネイロ州教育局のウィルソン局長は、「中南米諸国(ラテンアメリカ・カリブ諸国)と中国とは、地理的に遠く離れているが、世界における中国の地位は絶えず高まっており、それにつれて中南米諸国における中国に対する認知度も上昇している。このような情勢から見て、中国に留学する中南米諸国の学生が急増する日は遠からずやって来るだろう」の見方を示した。(提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/武藤)

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