問題作の日中合作映画「罪の手ざわり」、公開前にネット流出=監督が謝罪、“操作”疑う声も―中国

Record China    2014年3月2日(日) 17時20分

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1日、中国のジャ・ジャンクー監督による話題作「罪の手ざわり」(A Touch of Sin / 中国語タイトル:天注定)が、公開前にネット上に流出。監督が投資側などに対し謝罪のコメントを発表している。写真は「罪の手ざわり」より。

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2014年3月1日、中国のジャ・ジャンクー(賈樟柯)監督による話題作「罪の手ざわり」(A Touch of Sin / 中国語タイトル:天注定=日中合作)が、公開前にネット上に流出。監督が投資側などに対し謝罪のコメントを発表している。新浪網が伝えた。

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昨年、第66回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で中国語映画として唯一出品され、最優秀脚本賞に輝いた「罪の手ざわり」。北野オフィス製作による日中合作映画で、ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した「長江哀歌」のジャ・ジャンクー監督作品だ。英BBC局や米ニューヨーク・タイムズ紙から、「2013年の10大映画」の1本にも選ばれている。

昨年、国家広播電影電視総局(広電総局)の審査を通過し、11月にも一般公開とされていた同作だが、年が明けても公開情報はないまま。1日、ジャ監督が自身の中国版ツイッターで、公開前にも関わらず、作品がネット上に流出したことを明らかにした。

ジャ監督のコメントによると、1日午後に「罪の手ざわり」公開についての話し合いのため、広電総局へ行ったという。しかし同日夜に、同作がネット上に流出し、無料ダウンロードできる状態になっていることを確認。「中国の映画市場は完全に失われた。投資側に対し本当に申し訳なく思う」とコメントし、損失分は必ず責任を負うとしている。

監督のメッセージについて、ネットユーザーからも大きな反響が見られる。「1本の映画を世に出すのがこんなに困難だなんて」「観てしまったけれど、公開されたら映画館へ行く。秀作にはお金を出すべき」「監督を支持する。ダウンロードしないよう呼びかけよう」などの声が。また一部では、「広電総局へ行ったとたん流出?怪しすぎる」と、反対勢力の“操作”を疑う声も聞かれる。

中国のリアルな社会を描くことで知られるジャ監督。「罪の手ざわり」は、急速な経済発展を遂げる中国の4都市を舞台に、鉱山で働く男、風来坊で犯罪者の男、工場労働者の青年、サウナ店員の女性を主役に配し、社会構造の理不尽なゆがみを描いた作品となっている。(翻訳・編集/Mathilda

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