韓流ドラマ人気が中国で衰えない理由(3)韓国政府の積極的な後押し―中国誌

Record China    2014年3月2日(日) 3時35分

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27日、中国での韓流ドラマ人気は高まるばかり。その背景には、巨大な経済利益をもたらす輸出産業として韓流ブームを積極的に支える韓国政府の存在がある。写真は「宮廷女官チャングムの誓い」。

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2014年2月27日、中国誌・時代週報は中国人が夢中になっている韓流ドラマの「人気の秘密」を社会学的に考察した。

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韓流ドラマを語る上で忘れてならないのは、その巨大な経済利益だ。2012年5月に韓国輸出入銀行海外経済研究所が発表した報告書によると、韓国の文化産業輸出額が100ドル増えるごとに、韓国製品の輸出額が412ドル増加するという。韓流ブームで韓国に好感を抱いた海外の消費者が、韓国製品を好んで購入するようになったからだ。K−POPは韓国コスメの輸出を促進し、韓流ドラマはスマートフォンやパソコンといったIT商品の輸出拡大に役立っている。

韓流ドラマの流行を研究している米ニューヨーク大学の教授は、韓国政府が1990年代半ばごろから文化産業の輸出に力を入れるようになったと指摘。「中国と製造業の分野で争うのは愚かなことだと韓国が気付いたからだ」と話す。

英誌エコノミストは「韓流ドラマの第一次大規模流行は、1998年のアジア金融危機の直後に起こった」とした。当時の韓国政府は韓流ドラマを強力な文化的ソフトパワーと位置付けた。2005年には、韓国文化を海外に広める組織や団体に対し、100万ドル(約1億円)の補助金を出すとの政策を打ち出した。

さらに、韓国政府は自ら韓流ドラマの版権を獲得し、中東諸国で無料放送を開始。各国で軒並み高視聴率を獲得した。特に「宮廷女官チャングムの誓い」は、イランで最高視聴率86%という驚異的な数字を記録している。(翻訳・編集/本郷)

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