香港紙・明報前編集長襲撃事件、香港で中国政府への反感高まる―米メディア

Record China    2014年2月28日(金) 11時11分

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26日、香港の有力紙・明報の劉進図前編集長が襲撃を受けて重体となっている事件で、評論家の蔡詠梅氏は、報道関係者が襲撃される事件はいずれも迷宮入りしており、黒幕を見つけることは困難だろうと述べた。写真は劉進図氏。

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2014年2月26日、香港の有力紙・明報の劉進図(リウ・ジントゥー)前編集長が暴漢に3カ所を刺されて重体となっている。現在は香港警察が捜査しているが、これについて評論家の蔡詠梅(ツァイ・ヨンメイ)氏は、これまでも報道関係者が襲撃される事件が数多く起こっているが、いずれも迷宮入りしており、黒幕を見つけることは困難だろうと述べた。ボイス・オブ・アメリカ中国語版が伝えた。

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蔡氏は、襲撃事件は香港の法治社会への挑戦であり、香港の報道の自由にとって深刻な脅威だと指摘した。

劉氏は先月、明報の編集長を更迭されており、親中派の人物が後任となった。このことについて、香港の住民は報道の自由度が下がり、中国の影響力が高まることを懸念している。明報は中国の政治に対し歯に衣(きぬ)着せぬ報道をすることで知られている。

蔡氏は、「劉氏が襲撃されたと聞いて、多くの人が明報からの更迭に関係があると思った。明報の経営陣はいまだ更迭の理由を明らかにしていないが、100万香港ドル(約1300万円)の懸賞をかけて警察の捜査に協力している」と述べた。

また、蔡氏によると、昨年からマスコミ関係者を狙った暴力事件が多発している。被害者に親中派メディアの人物はおらず、中国が忌避する言論や報道を行う人物ばかりだった。それらの襲撃事件はいずれも迷宮入りしており、今回の劉氏襲撃事件も真相の解明は期待できないという。

多くの同業者が恐怖を感じており、今回の事件は香港の報道の自由に暗い影を投げかけている。劉氏のバックグラウンドと、最近の香港のメディア界で起こった一連の事件もあって、皆が中国政府との関連を連想しているという。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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