2020年10月5日、韓国・国民日報は、韓国外交部が外国の地図における「日本海・東海（トンヘ）併記の現況を『3級機密』に指定し管理している」と伝えた。

国会外交統一委員会に所属する全海チョル（チョンヘチョル）議員（共に民主党）によると、外交部は2009年以降、外国の地図で「日本海」に「東海」と併記されている割合の調査結果を3級機密に指定している。指定直前に外交部が公開した併記率は28．07％だったが、外交筋では、最近は併記率が約40％まで向上したものと推定しているという。

外交部は「併記率の資料を公開すれば日本政府に利用されるなど外交的な逆効果があるのでは」と懸念しているという。また、公式調査の結果、併記率が50％に及ばなければ、「日本海」と単独表記している国の説得が難しいとの考えもあるという。

一方、こうした「ぬるい対応」が問題を大きくしているという指摘も上がっているという。「日本政府も独自の現況調査を基に外国を説得すると考えられ、こちらが現況を非公開にすることで得られる実益はない」「国民情緒的にセンシティブな内容だから公開したくないだけでは」との見方もあるという。外交部内でも「今後は現況を公開し、より積極的に『東海』併記問題に対応していくべきだ」との声が強まっているという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「公開したら、併記してる国に日本政府がロビー活動をして、『日本海』単独表記に変えてしまう」「何が3級機密だ。韓国の領海を韓国のものだと言えない外交部など必要ない」など賛否両論が寄せられている。

一方で、「韓国を基準にすれば『東』海だけど、日本や米国、カナダから見れば西側だ。『東海』が国際的表記となるのは難しいと思う」「韓国を基準とした方角の名称を国際化しようというのは、反日感情以外に説明がつかない。メキシコ湾はメキシコ領海か？。インド洋は？。日本海も、ただ『日本海』というだけ。日本の領海という意味ではない」「日本が強要して『日本海』になったのではなく、日本が先に西洋の文物を受け入れ西洋諸国に知られたから、外国の方が自発的にこう呼ぶようになったんだ。それに、日本と韓国の間にあるのに、韓国が『とにかく日本海じゃなくて東海だ』と主張し教育するのもどうかと思う」などのコメントも数多く上がっている。（翻訳・編集/麻江）