台湾の甲子園物語「KANO」、セリフの9割は日本語=映画賞に出品資格なし?―台湾

Record China    2014年2月24日(月) 22時10分

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23日、台湾映画「KANO」のセリフの9割が日本語であるため、台湾のアカデミー賞・金馬奨に出品できないのではないか?と懸念が浮上。プロデューサーのウェイ・ダーション監督がこの問題を語った。

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2014年2月23日、台湾映画「KANO」のセリフの9割が日本語であるため、台湾のアカデミー賞・金馬奨に出品できないのではないか?と懸念が浮上。プロデューサーのウェイ・ダーション(魏徳聖)監督がこの問題を語った。東森新聞網が伝えた。

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台湾で今月28日から公開される映画「KANO」は、日本統治下の台湾から甲子園大会(当時は「全国中等学校優勝野球大会」)に出場し、決勝進出した実話を描いている。タイトルの「KANO」とは、1931年に甲子園で旋風を巻き起こした嘉義農林学校(現・国立嘉義大学)の略称。映画「海角七号 君想う、国境の南」「セデック・バレ」のウェイ・ダーション(魏徳聖)がプロデュースし、俳優マー・ジーシアン(馬志翔)を監督に起用しメガホンを預けている。

日本統治下の台湾が舞台のため、劇中セリフの9割が日本語。残りの部分は台湾語および台湾原住民の言葉となっている。このため、映画トレイラーを見て日本映画と錯覚する人も続出。台湾のアカデミー賞・金馬奨への出品資格を満たさず、参加できないのでは?との懸念も浮上している。

これについてウェイ監督は、「みんなにそう言われるが、全く気にしない。金馬奨と無縁でも、それはそれでいい」とコメント。2014年に最も期待される台湾映画と前評判が高いが、「僕らの仕事は映画を撮ることであって、賞を獲るためじゃない」と話している。

「海角七号 君想う、国境の南」「セデック・バレ」と、台湾からの視線で日本を描く作品を撮り続けているウェイ監督。「KANO」については2007年、「海角七号」の撮影中に構想を持っていた。2008年には、嘉義農林学校の野球部員として甲子園大会に参加し、その後の野球界への貢献から「台湾野球の国宝」と言われた蘇正生(スー・チョンション)氏と面談。その逸話を聞き、映画化への意思を固めたという。蘇正生氏は2008年に97歳で他界。嘉義農林学校の球児の中では最長寿だった。(翻訳・編集/Mathilda

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