中国、9割以上が「中秋節は家族と一緒に過ごす」―中国メディア

人民網日本語版    2020年9月27日(日) 14時40分

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中国青年報社社会調査センターがこのほど実施した調査によると、回答者の92.9%が、今年の中秋節は、「家族と一緒に過ごす」と答えた。写真は北京の天安門広場。

中国青年報社社会調査センターがこのほど問巻網(wenjuan.com)を通して、1018人を対象に実施した調査によると、回答者の92.9%が、今年の中秋節(旧暦8月15日、今年は10月1日)は、「家族と一緒に過ごす」と答えた。また、88.2%が「自分は家庭を重視している」と答えた。中国青年報が報じた。

▼92.9%は「中秋節は家族と一緒に過ごす」

房佳慧さん(27、仮名)は北京のある弁護士事務所で働いており、実家は河北省にある。国慶節と中秋節が重なった10月1日に合わせた8連休に実家に帰る列車のチケットを予約するために、予約開始日の朝に、彼女は目覚まし時計をセットしておいたという。そんな房さんは、「中秋節は春節の次に重要な祝祭日。できる限り帰省して両親と一緒に過ごしたい」と話す。

調査では、回答者の92.9%が、今年の中秋節は、「家族と一緒に過ごす」と答えた。既婚でまだ子供のいない人の同割合が最高で98.2%。一方、未婚で子供もいない人の同割合が最低で65.9%だった。

張晨さん(仮名)は四川省成都市のある不動産会社で働いており、家族は皆江西省の実家に住んでいる。そんな張さんは、「中秋節に実家に帰りたいけど、心配もある」とし、理由について、「両親と妻は実家で子供を世話したり、家事をしたりととても大変。離れている時間が長く、一緒にいる時間が少ないため、家族とのコミュニケーション不足で何かと揉めてしまう。帰省するたびに、家族に文句を言われてしまう。家族の気持ちはよく分かるけど、僕も気持ち的にしんどい」と説明する。

中秋節に帰省することについて、多くの人が張さんと同じような気持ちを抱いている。今年始め、新型コロナウイルスの影響で、「巣ごもり」することが多くなり、家族と過ごす時間の心地よさを感じた人が多かった一方で、家族間の様々なトラブルに巻き込まれ、悩んでいるという声も聞かれた。

今回の調査では、回答者の39.8%が「家族とのトラブルで悩んでいる」と答えた。男性の同回答の割合は40.9%と、女性の38.8%をやや上回った。既婚者ですでに子供がいる人の同割合が42.4%と、最高だった。

トラブルの内容は、夫婦間のトラブル(47.7%)と嫁姑間のトラブル(46.7%)が最も多く、その他、親子間のトラブル(38.3%)、兄弟姉妹間のトラブル(37.0%)などもあった。

▼82.1%が「家庭を築くことは人生おいて絶対に必要なこと」

一人っ子の房さんは社会に出て4年になり、毎年、中秋節になると帰省して両親と過ごしている。そんな彼女は、「家庭を重視する両親の観念の影響を大きく受けた。私が25歳で結婚したのは、幸運にも運命の人に出会えたからであるほか、結婚後の家族との暮らしに期待があったから」と話す。

調査では、「家庭を築くこと」について、回答者の82.1%が「人生おいて絶対に必要なこと」と答えた。一方、13.9%は「何とも言えない」、「必要ではない」と回答した人はわずか4%だった。

また、「あなたは家庭を重視しているか?」との質問に、回答者の88.2%は「はい」と答えた。一方、7.9%は「何とも言えない」、3.9%は「いいえ」と答えた。調査結果を分析すると、既婚者ですでに子供のいる回答者の90.7%が「はい」と答え、その割合が最高だった。

家族間のちょっとしたゴタゴタにしばしば悩まされることもしばしばあるものの、張さんは、家庭を温もりを与えてくれる場所、心強い後ろ盾と見ており、「家族のサポートがなければ、僕は出稼ぎに行くことはできない。家族の暮らしをもっとよくするというのが僕が働く原動力になっている」と語る。

調査結果を分析すると、「家庭を築くこと」について、「人生おいて絶対に必要なこと」と答えた女性回答者は81.4%と、男性の82.9%をやや下回ったものの、「あなたは家庭を重視しているか?」との質問に「はい」と答えた女性回答者は90.4%と、男性の85.7%を上回った。

張さんは、「家庭に対する観念というものは年をとるにつれて変化していく。子供の頃、僕は親から離れてもっと大きな世界を見に行きたいとずっと思っていた。でも、一人で社会に出て懸命に働くようになり、苦労を知ってからは、自分が疲れたり、落ち込んだりした時に、励まし、慰めてくれる家族がいることを特に願うようになった。帰省する機会がたくさんあって、家族と一緒に過ごす時間が増えることを願っている」と話す。

今回の調査の回答者は男性が46.1%、女性が53.9%だった。年齢別に見ると、00後(2000年以降生まれ)が1.6%、90後(1990年代生まれ)が34.7%、80後(1980年代生まれ)が53.0%、その他の年齢層が10.7%だった。また、既婚で子供もいる人が72.7%、既婚でまだ子供のいない人が16.3%、未婚で子供もいない人が8.3%、配偶者はいないものの子供はいる人が2.7%だった。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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