俳優リウ・ハオラン起用の英香水ブランド、「人種差別」で中国向け広告のトラブルが尾を引く

Record China    2020年9月23日(水) 21時20分

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中国の俳優リウ・ハオランをアンバサダーに起用した英香水ブランドのジョー・マローンと、英俳優ジョン・ボイエガとの間に発生したトラブルが人種差別問題も絡んで尾を引いている。

中国の俳優リウ・ハオラン(劉昊然)をアンバサダーに起用した英香水ブランドのジョー・マローンと、英俳優ジョン・ボイエガとの間に発生したトラブルが人種差別問題も絡んで尾を引いている。

このほどジョー・マローンの中国市場でのアンバサダー起用が発表されたリウ・ハオランだが、問題になったのは同時に公開された広告動画だった。同ブランドでは、映画「スター・ウォーズ」シリーズなどで知られる俳優ジョン・ボイエガもアンバサダー起用していたが、彼が自身の歩みをベースにして構成し、制作に関わった広告動画「A London Gent」を勝手に流用し、中国でリウ・ハオランに置き換えて撮影されたことが分かったもの。ジョン・ボイエガはこれに不快感を示し、アンバサダー降板を発表した。

ジョン・ボイエガによると、ツイッターを通じて初めて流用を知ったとのこと。各国向けに複数のアンバサダーがいる事情に理解を示しつつも、自身のストーリーを盛り込んだ作品を、何の断りもなく勝手に使用したジョー・マローンに怒りを示している。これに対し、ジョー・マローンはジョン・ボイエガだけでなく、リウ・ハオランに向けても謝罪している。

なお、人種の多様化を見せていたオリジナル版と違い、リウ・ハオラン出演の動画では黒人の姿が見られない。中国市場で黒人はうけない、広告的な価値がないとブランド側が考えたものと思われ、人種差別を浮き彫りにする判断だとして、ネット上では批判の声が続いている。また、中国でもリウ・ハオランのファンから、国際社会で特に敏感になっているこの問題に彼を巻き込んだとして怒りの声が上がっている。

ブランドの謝罪後も尾を引いているこの問題について、話題を伝えるニュースサイトのコメント欄には、「国外ブランドのアンバサダーに起用されるのは芸能人の価値の証明だが、引き受けるのにますます慎重にならざるを得ない時代になった」「なぜ中国の広告から黒人を消すのか?。ブランド側は私たちが人種問題に関心がないとでも思っているのなら非常に侮辱的だ」などといった意見が寄せられている。(Mathilda

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