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中国、朝鮮族でも民族語教育を減らす=「朝鮮族教育が崩壊する」と懸念も―韓国メディア

配信日時:2020年9月17日(木) 19時40分
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仏RFIの中国語版サイトは16日、「韓国メディアによると、中国当局は朝鮮族でも民族語教育を減らそうとしている」と報じた。写真は中国吉林省の延辺朝鮮族自治州。

仏RFIの中国語版サイトは16日、「韓国メディアによると、中国当局は朝鮮族でも民族語教育を減らそうとしている」と報じた。

韓国紙・朝鮮日報の報道を引用する形で伝えたもので、それによると、中国では、北部・内モンゴル自治区の小中学校で少数民族モンゴル族への標準中国語の教育が強化されたことへの抗議活動が広がっている。そうした中、東北部・遼寧省などにある少数民族の朝鮮族が通う小中学校でも、9月から始まる秋の学期から、語文(国語)が中国語による全国統一教材に切り替えられ、朝鮮語を使う授業が減ることを憂慮する声が上がっているという。

遼寧省など中国の東北地方にある一部の朝鮮族小中学校では秋学期から、国語の教科書として、延辺教育出版社の「漢語」に替わり中国人民教育出版社の「語文」が使用される。中国の少数民族学校はこれまで、民族の言語による教科書を使用してきた。

ある消息筋は、「一部の朝鮮族学校は、他の科目の朝鮮語教科書も漢族が使う中国語教科書に替えようとしている」とし、「内モンゴルのような政府レベルでの明確な方針ではないものの、漢化教育を強化しようとするものだ」と述べている。

内モンゴル自治区教育庁は8月26日、9月から始まる秋の学期から、区内すべての民族語で授業が行われている学校の小学1年と中学1年で中国人民教育出版社の「語文」を使うと発表した。また道徳や歴史の教科書も2022年までに中国語による全国統一教材に切り替える。

朝鮮族の社会では「朝鮮族教育が崩壊する」などと懸念する声が出ている。朝鮮族学校ではなく漢族学校に通う子どももいるが、今回の教科書変更により、今後、高考(大学入試)で朝鮮語の試験が廃止される可能性もある。中国では少数民族優遇政策に基づいて、少数民族学校に通う生徒は、民族の言語で高考を行うことができる。だが、小学校から漢族と同じ全国統一教材を使用し、高考も統一されれば、最終的に小中高での朝鮮族教育が大きく萎縮することになる。

中国国内の朝鮮族は183万人(2010年基準)で、朝鮮族が集中的に居住する遼寧、吉林、黒竜江の東北3省の朝鮮族学校の今年の高考受験生は2000人余りと推定されている。遼寧省朝鮮族地区の地元紙によると、遼寧省の朝鮮族学校の高考受験生は、2010年の1026人から今年は514人と、10年間で半減している。2023年からは朝鮮族などの少数民族の受験生への加点(現在5点)が廃止される。

朝鮮族、モンゴル族学校の教科書の変更は、中国の中央政府が強調する「民族団結教育」政策の延長線という見方がある。習近平主席は昨年9月の全国民族団結進歩表彰大会で、「中華民族は家族のように親しみ合い、心を合わせて中国の夢を築く」と述べている。(翻訳・編集/柳川)

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