「武漢で待つ」防護服に記した父の望み叶え、息子が武漢大に入学―中国

人民網日本語版    2020年9月15日(火) 15時50分

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武漢の医療支援に赴いた医師は、当時新型コロナは必ず収束すると信じ、防護服に「息子よ、武漢で待っているから」と書いた。そして、その期待に見事に応え、このほど、桃さんの息子は武漢大学に入学した。

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新型コロナウイルスとの闘いにおいて、武漢の医療支援に赴いた医師・姚玉学さんは、当時新型コロナは必ず収束すると信じ、防護服に「息子よ、武漢で待っているから」と書いた。そして、その期待に見事に応え、このほど、桃さんの息子は武漢大学に入学した。長江日報が伝えた。

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武漢駅から出て、多くの車や人が行き来しているのを見た姚さんは、「これが武漢のあるべき姿だ」と話した。

秋晴れとなった9月11日、入学手続きに行く息子の姚可さんに付き添って武漢大学を訪れた桃さんは、「武漢を支援していた時、息子と武漢に一緒に行こうと約束した。その約束が今日実現した」と高揚した面持ちで話した。約半年前、姚さんは、武漢を支援する安徽省の第7陣医療チームのメンバーとして、武漢センター病院の後湖分院で医療支援に当たった。それから半年後、姚可さんは660点という高得点で、武漢大学の測量・製図学科に合格した。

姚さんは、「これを書いたのは、頑張って武漢大学に合格できるよう息子を励ましたかったから。新型コロナはすぐに収束し、一緒に武漢に行くことができると信じていた」と振り返る。一方、当時高校三年生だった姚可さんは、「合格できないのではと心配だった。三年の前学期の模擬試験の結果では、武漢大学はちょっと難しかった」と当時の状況を率直に説明。それでも、「父は武漢で新型コロナと闘っていた。家にいる僕が父の顔に泥を塗るわけにはいかなかった。父が武漢で待っていてくれるのだから、絶対に頑張らなければと思った」という。

入学手続き前日に、姚さん一家は武漢入りした。10日、姚さんは新型コロナと闘った武漢センター病院の後湖分院に息子を連れていき、当時の状況について説明した。

桃さんは、連絡を取り続けている趙さん(女性)も訪ねた。

趙さんは、姚さんと会うとすぐにしっかりとその手を握りしめ、「新型コロナに感染した時、あなたが全力で治療してくれなかったら、こんなに早く回復することはできなかった。あなたは家族のように接してくれた」と、尽きない感謝の言葉を述べていた。

しっかりと握る手が伝えるのは感謝の気持ちだけでなく、信頼そのものだ

姚さんは、「ボランティアの運転手が毎日、無償で送り迎えしてくれた。また、武漢の学生・馮子璇さんが手紙を書いて励ましてくれた。ここで経験したこと、出会った人、全てに感動させられた。そのような経験があったので、息子にぜひ武漢大学に入り、この都市で不屈の精神を感じてほしかった」と感慨を込めて語った。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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