「二重国籍」を持つ中国人、新型コロナで「特権」喪失か―華字メディア

Record China    2020年9月17日(木) 6時40分

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14日、中国人留学生のメディア・北米留学生日報は「二重国籍」を持つ海外在住の中国人についての記事を掲載した。写真は中国のパスポート。

2020年9月14日、中国人留学生のメディア・北米留学生日報は「二重国籍」を持つ海外在住の中国人についての記事を掲載した。

記事は、「二重国籍」は「西側諸国の福祉を享受しつつ、中国国内にも安定した住まいがあり、社会保険も納めるもので、かつてはごく一部の海外在住の中国人が公にしてこなかった誇りだったかもしれない。だが、新型コロナウイルス感染症の発生により、この国籍が面倒なものとなった」と紹介。外国のパスポートで中国に帰国できないほか、不法に国内身分証を所持する「二重国籍」が明るみ出ているという。

記事は、「二重国籍」について「多くの中国人は外国国籍を取得後も中国の戸籍を取り消さないことで、実質的な二重国籍ができ上がる」と説明。「多国籍を持つことで福祉も享受でき、脱税にも利用されてきた」とした。

その上で、新型コロナウイルスの流行により起こった予想外の状況として、「多くの華僑が欧米諸国の感染状況がすぐには収まりそうにないため中国ビザで中国国内にしばらく避難し、1~2カ月して海外の状況が落ち着けばまた海外生活に戻るつもりだった。しかし、中国が『国境』を閉鎖する政策を取ったため、中国に入国するのにも出国するのにも、中国のパスポートが必要となった。これまで、海外に住む中国人は外国のパスポートで中国のビザを取り入国し、3カ月~半年滞在できた。中国での生活に必要なのは戸籍簿と身分証であるため、中国での生活には影響しなかった。中国国内でビザの更新をするためには、現地の公安出入国管理センターに申請する必要があるが、ここでは戸籍も管理しているため、中国の戸籍と外国の国籍を同時に持つことが明らかになり、どちらか一つを選ばなければならない状況になる」と説明した。

記事は「近年、中国政府は取り締まりを強化しており、このようなやり方は新型コロナ流行期間中に完全になくなるだろう」と伝えた。(翻訳・編集/多部)

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