中国書籍を10年にわたり翻訳、三潴正道教授に感謝状を贈呈―東京

Record China    2014年2月17日(月) 19時43分

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12日、日本僑報社は中国書籍を10年にわたり翻訳した著名な翻訳家、麗澤大学の三潴正道教授に感謝状を贈呈した。写真は三潴教授(左)に感謝状を贈る段躍中編集長。(田泓撮影)

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2014年2月12日、日本僑報社は東京都内で中国書籍を10年にわたり翻訳した著名な翻訳家、麗澤大学の三潴正道教授(NPO法人日中翻訳活動推進協会「而立会」理事長)に感謝状を贈呈した。同社の段躍中編集長は、三潴教授が長年にわたり中国の良書の翻訳紹介や日中両国の相互理解の促進に尽力した功績に対し、これを高く評価した。

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三潴教授は2004年秋、日本に駐在する中国人記者夫妻が共同著作した中国語書籍を手にした。これが三潴教授が組織する翻訳グループと、日本僑報社との協力関係のスタートになった。

以来10年、三潴教授とその翻訳グループは中国関係の書籍を計9冊、翻訳出版している。そのうち人民日報の記事に基づいて翻訳出版された『必読!今、中国が面白い』シリーズの作品は、日本のメディアや読者の好評を博している。昨年7月に東京で開催された「第2回日中出版界友好交流会」の席上、三潴教授は『必読!今、中国が面白い』シリーズを計7冊翻訳出版した経験を語り、両国の出版界と翻訳家たちの注目を集めた。「人民日報の記事も、現在の中国もとても面白い」と三潴教授は語った。

日本の読者に体系的かつ全面的に改革開放後の中国を紹介するため、日本僑報社と三潴教授は共同で「人民日報」に掲載された興味深い記事の翻訳を計画。2007年から毎年1冊『必読!今、中国が面白い』を刊行している。この本は、前年度の中国における発展の実態に着目し、多角的で多方面、客観的で中立的な立場で、真実の中国の姿を世界に向けて紹介している。毎年、約40人の日本人翻訳者が人民日報の膨大な報道の中から、1年間における中国の発展や変貌が最もよく反映された60本をピックアップし、その内容を15のジャンルに分けて日本語訳し紹介している。内容は豊かで正確、さらに写真も数多く掲載されている。日本の読者や中国研究者らに、中国の最新情報を全面的かつ正確、スピーディーに理解してもらうのに役立つ1冊となっている。

『必読!今、中国が面白い』シリーズは、刊行される度にいずれも大きな反響を呼んだ。朝日新聞、毎日新聞、NHKラジオなど日本メディアでも報道され、大きな話題となった。特にNHKラジオでは昨年1、2月に三潴教授を招き、40分にわたるインタビュー番組を放送、詳しく紹介している。番組は日本各地で反響を呼び、出版元の日本僑報社には全国各地から注文があった。

三潴正道教授は、東京外国語大学大学院を修了。その後長年、中国語教育に従事してきた。三潴教授は、「人民日報から記事を選んだのは、最初は中国語学習の教材を作るためでした。それは極めて正確な中国語だったからです。学習者たちが中国語を学ぶ動機の1つは、中国を理解すること。人民日報の報道は、中国語学習者たちが時代とともに中国を理解するのに役立ちます。かつての日本人は人民日報を通じて真実の中国が理解できるか、疑問を抱いていました。しかし私は中国語教育のために長年それを購読研究するうち、その中には数多くの優れた文章があることを発見したのです。それらの文章は日本の読者が真実の中国を理解するのに役立ちます。これが、私たちが人民日報の記事を翻訳し、まとめて出版することになった動機です。さまざまな視点を持つ日本人の皆さんに、本書を読んでいただきたい。客観的、科学的な見方が養えますし、日中関係を長期的に観察する上でもこれは不可欠なものだと思います」と語る。

三潴教授は翻訳の実践者であるばかりでなく、翻訳の教育者でもある。2008年からは日中翻訳学院で中文日訳の上級者クラスを開設、100人を超える優秀な翻訳者を育成した。第8巻となる『必読!今、中国が面白い』は、すでに初稿が完成、今年6月に日本で出版される予定。(編集/武藤)

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