ボイコット拡大で話題のディズニー新作「ムーラン」、最大のターゲット・中国でも興行収入ふるわず

Record China    2020年9月14日(月) 8時30分

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今月11日に中国で封切られたディズニー最新作の映画「ムーラン」だが、初日の興行収入は予想を大きく下回り、観客からは文化的な「違和感」を訴える声が中国版ツイッター上に溢れている。

今月11日に中国で封切られたディズニー最新作の映画「ムーラン」だが、初日の興行収入は予想を大きく下回り、観客からは文化的な「違和感」を訴える声が中国版ツイッター上に溢れている。

主演した中国の女優リウ・イーフェイ(劉亦菲)の発言や、少数民族・ウイグル人への中国政府による迫害問題も絡み、世界各地でボイコットの声が広まっている映画「ムーラン」。新型コロナウイルスの影響で、米国などでは劇場公開を断念し、「Disney+」のプレミア配信に切り替えているが、同作が最大のターゲットと目する中国では11日に封切りを迎えた。

期待される中国市場だが、初日の興行収入は夜9時の時点で4800万元(約7億5000万円)とふるわず、初日1億元(約15億5000万円)が期待されるも、予想を大きく下回った。今年7月の映画館の全面再開後、最大の話題作となった中国映画「八佰」の初日が1億4000万元(約22億円)だったのと比べて、差はあまりにも大きい。

なお、13日朝の時点で興行ランキング1位につけているものの、興行収入の総額は1億2255万元(約19億円)と数字があまり伸びず。映画情報サイト「猫眼電影」では、「ムーラン」の興行収入は最終的に3億元(約47億円)程度で終わるのではないかと予測しており、すでに25億元(約388億円)を突破し、30億元(約466億円)到達も確実視される「八佰」とは雲泥の違いとなっている。

さらに中国の観客からは、「史実と符合しない描写が多すぎる」と中国版ツイッターなどで批判の声が上がっている。「ムーラン」は北魏の時代(386年~534年)が舞台だが、宋朝(960年~1279年)に出現した「土楼」が出てきたり、元朝(1271年~1368年)に成立した太極拳を使うシーンが登場。主人公・ムーランの活躍には、「ムーランはいつから超能力者になったんだ?」という声も上がっており、「西洋人の思い描く陳腐な中華文化」「西洋人の目に映るアジア要素と象徴の混合体」などと、違和感を訴える声が溢れている。(Mathilda

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