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〈一帯一路実践談34〉まず握手 国際協力実践の要諦

配信日時:2020年9月12日(土) 16時30分
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国際協力実践10カ条、その3は握手。国際協力の基本は相手国の主権・法規・文化の相互尊重である。写真は19.12.23人民大会堂での安倍晋三首相と習近平国家主席の握手。

国際協力実践10カ条、その3は握手。国際協力の基本は相手国の主権・法規・文化の相互尊重である。活動にあたっては反対意見があっても、まずは握手して聞くように心がけた。握手とは相手を尊重すること。握手にも温度差がある。熱烈な握手から早く帰れ、までを体験している。新疆発展の基礎を築いた王恩茂元新疆党書記との温かい握手は忘れられない。長年にわたり筆者活動を全面的に応援いただいた。

握手するとは「笑う」とも表現できる。微笑んで近づき「お元気ですか」、「お忙しいでしょう」、「今日も話し合いましょう」などと語りかけながら握手してきた。苦虫をかみ殺したよう顔での握手では「握手」とはいえない。まるで「お前なんかには会いたくないが、仕方なく会ってやる」といった握手では協力関係は築けない。

(新疆の最高指導者王恩茂元新疆党書記と握手、右端は李康寧新疆党宣伝部長)

最初に掲げた安倍晋三首相と習近平国家主席の握手写真は「中国大使館HP」から転載させていただいた。昨年12月、日中韓サミット出席のため中国訪問中の安倍首相と習主席との会談の冒頭である。19.12.23外務省HPには「習主席より6月のG20大阪サミットの会談では、新時代に相応しい日中関係の構築及び両国の新しい未来を共に切り開くことで合意した。この共通認識に基づき、関係を持続的に強化していきたい。意思疎通を通じ政治的牽引力を強化し、日中が新しい未来を切り開くことを望む」とある。

中国大使館HP(19.12.23)には習主席の発言として「今年6月、私は首相と大阪で会談し、新時代の要請にかなった中日関係の構築を推進し、両国関係の新未来を共に開くことで一致し、合意した。現在、中日関係は重要な発展のチャンスを迎えている。中国は日本と緊密な意思疎通を続け、政治的リードを強化し、中日関係をさらに新たな段階に進め、両国人民により一層幸福をもたらすことを願っている」とあり、ニュアンスが微妙に異なる。

さらに、外務省HPでは「双方は、東シナ海を『平和・協力・友好の海』とすべく、防衛当局間の海空連絡メカニズムや日中海上捜索救助(SAR)協定等に基づく具体的な取組や防衛・海上法執行機関間の交流促進などを含め、海洋・安全保障分野の取組を進めていくことを確認した」「安倍総理から邦人拘束事案について、中国側の速やかな対応を引き続き強く求めた」と記載されているが、中国大使館HPでは触れられていない。

(清華大学とのニヤ遺跡写真展で握手攻めにあう筆者)

このような場合、玉虫色と批判的に報じられるが、立場が異なる以上、それは当然のことである。それぞれの立場を乗り越えるために、まず握手。今春に計画されていた習近平主席の訪日はコロナ禍で中止された。昨今の情勢では早期訪日は困難ではと報じられている。

付記:この〈実践談21〉で紹介したNHK「シルクロード・壁画の道をゆく」が9月17日BSプレミアムで再放送される。キジル千仏洞などの部分は筆者が仲介し出演もした。初回放送から約3年を経て再放送されるのは好評の証、ありがたいことである。

■筆者プロフィール:小島康誉
1942年名古屋市生まれ。佛教大学卒。浄土宗僧侶、日中理解実践家。1982年より中国新疆を150回以上訪問し、世界的文化遺産保護研究・人材育成など国際協力を多数実践。
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