突如降りかかった新型コロナウイルスの感染拡大を前に、中国は国内の感染防止・抑制の取り組みをしっかりと行うと同時に、可能な限り国際社会に支援の手を差し伸べた。

■患者の治療費は国が全額負担、検査率と治癒率を引き上げ

新型コロナ対策の期間、「人民至上、生命至上」が中国社会全体の最大の共通認識となった。国民の生命の安全と身体の健康が最優先され、患者の治療費は国が全額負担し、検査率と治癒率を最大限引き上げ、感染率と死亡率を最大限引き下げた。命を救うために医療スタッフは全力を尽くし、昼夜を問わず重体患者の治療にあたり、病魔との闘いに挑んだ。

中国は初動段階で武漢を封鎖して、ウイルスの感染拡大を防いだ。また、最新の診療及び感染防止・抑制のプロトコルなどの技術文書をまとめて、世界180余りの国や地域、10余りの国際・地域組織と共有した。

中国は新型コロナウイルス感染症の迅速な拡大を効果的に抑え込み、急速な感染拡大という危険なプロセスを遅らせ、ウイルスの国際的な感染拡大を防ぐ強力な防御線の構築に全力を尽くした。

■マスク568億枚、防護服2億5000万着を世界に輸出

感染拡大が発生して以来、習近平国家主席は多くの外国の指導者や国際組織のトップと会談し、新型コロナ対策における中国の努力と成果を紹介した。

新型コロナ対策物資を輸送する飛行機は次々に中国から世界各地へ飛び、中国の医療専門家チームは支援のため海外へ駆けつけた。5月末までに、中国は27カ国に29の医療専門家チームを派遣。150カ国と4つの国際組織への支援を完了または実施中だ。品質の保証を前提に、世界で不足している医療物資・設備をフル稼働で生産。5月24日までに、マスクだけで568億枚、防護服だけで2億5000万着を世界に輸出した。

■世界各国から中国に支援の手

中国が最も深刻な感染状況にあったとき、国際社会、民間組織、各国企業は直ちに中国に支援の手を差し伸べた。感染が世界中に拡大するに伴い、中国の民間組織や世界各地の華僑・華人も次々に行動を起こした。

中国の民間組織「国際交流促進会」は民間新型コロナ対策共同行動「シルクロード・コミュニティー構築」を発起して、すでに数十カ国と物資寄贈、ノウハウ共有、ボランティア派遣などさまざまな形の協力を実施してきた。中国の150余りの社会団体や組織は「グリーン・リボン・アクション」を発起して、イタリアやイランなど約20カ国及び国連人間居住計画に新型コロナ対策物資を寄贈した。（提供/人民網日本語版・編集/NA）