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韓国籍を捨て「裏切り者」と呼ばれた五輪金メダリスト、韓国最大のライバル・中国の指導者に就任へ!

配信日時:2020年8月27日(木) 17時20分
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韓国からロシアに国籍を変更し、その後のソチ五輪で韓国の前に立ちはだかった元ショートトラック選手のビクトル・アンが、今度は韓国のライバル・中国のコーチに就任する見通しだ。

韓国からロシアに国籍を変更し、その後のソチ五輪で韓国の前に立ちはだかった、スピードスケートの元ショートトラック選手のビクトル・アン(安賢洙)が、韓国のライバル・中国のコーチに就任する見通しであることが分かった。韓国や中国の複数のメディアが伝えている。

■韓国籍を捨てた英雄

ビクトル・アンは2006年のトリノ五輪で金メダルを3個獲得するなど輝かしい成績を残したが、その後は膝のけがなどに苦しみ10年のバンクーバー五輪への出場はかなわず。11年に韓国からロシアに国籍を変更すると、14年のソチ五輪では男子1000メートルで同種目ロシア勢初の金メダルを獲得するなど、金メダル3個を獲得する活躍でショートトラック大国である「母国」韓国の前に立ちはだかった。

アンの国籍変更の理由については兵役問題などさまざま報じられたが、アンの父親は韓国の「悲惨なスケート環境」にあると明かし、「韓国スケート連盟はメダルを取ることしか考えていない」などとその姿勢を批判した。アンらに対する差別やスケート連盟の不正などがあったとされ、当時の朴槿恵(パク・クネ)大統領も「どのような不公平な待遇がアン選手をロシアに向かわせたのか、スポーツ界は考えなければならない」と言及するなど国民的英雄の海外流出に波紋が広がった。

アン自身は国籍変更について「金メダルを3つ取るよりも難しかった」と苦渋の決断だったことを語っている。

■韓国では「裏切り者」の印象も

アンは今年4月に引退を発表。報道によると、現在、山東省で新型コロナウイルスによる入国後の隔離措置を受けており、隔離が終わった段階で中国と正式に契約する見通しだ。

アンは引退後に韓国で指導者になることを模索していたもののかなわず。聯合ニュースなどによると、国籍を変更したことで一部の人の間では「裏切り者」との印象も根強いことや、韓国のショートトラック界でここ1年間に性的暴行やいじめなどのスキャンダルが相次いだことで「今は状況が良くない」との判断もあったという。

また、ロシアメディアによると、ロシアも指導者としてアンを慰留したものの、関係者は中国が提示した「金銭的な条件」がロシアのそれをはるかに上回っていたことや、距離的に中国の方が韓国から近いことなどが決め手になったと話しているという。

■中国では歓迎ムード

中国紙・北京日報は、「アンと中国には縁がある」と伝えている。中国の名選手だった王濛(ワン・モン)の親友であるほか、武大靖(ウー・ダージン)、韓天宇(ハン・ティエンユー)ら中国の現役選手らにとっても憧れの存在だという。また、18年には王が監督を務める中国チームの練習を見学。本人は、当時中国から指導者としての誘いがあったものの「現役を続けたかったため丁重に断った」とインタビューで明かしていた。

アンが中国でコーチになることに、中国のネットユーザーからは「本当だったらうれしい!」「レジェンドだ」「素晴らしい選手だった。中国をさらなる高みに連れて行ってほしい」など歓迎する声や、「彼は当時、韓国代表チームでひどい目に遭った」「金メダルのためなら何でもする韓国に、彼は反旗を翻したんだ」といった声が寄せられた。

中国も韓国に劣らないショートトラック大国であり、韓国最大のライバル。22年には北京五輪が控える。ビクトル・アンが今度は指導者として韓国の前に立ちはだかることになるか。(編集/北田

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