複数の航空路線で予約が昨年以上、中国の観光業が徐々に回復―中国メディア

人民網日本語版    2020年8月25日(火) 23時40分

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新型コロナウイルス感染症が効果的に抑制されたこと、夏休みの旅行シーズンに入ったことなど、好材料の影響を受けて、中国の観光業は今年初の回復ピークを迎えている。写真は広州博物館。

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新型コロナウイルス感染症が効果的に抑制されたこと、夏休みの旅行シーズンに入ったことなど、好材料の影響を受けて、中国の観光業は今年初の回復ピークを迎えている。省をまたぐ旅行が開放されたのにともない、各地は常態化された感染症の予防・抑制を前提として、特色あるさまざまな観光プログラムを積極的に打ち出し、観光市場を徐々に回復させている。中国新聞社が伝えた。

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Qunar.Comビッグデータ研究院の蘭翔(ラン・シアン)院長は、「現在、中国国内の民間航空業は昨年の9割の水準まで回復し、一部の人気路線は予約人数が前年同期を上回るほどだ。だが予約が増加しても航空券価格は上昇しておらず、一部の路線はエコノミークラスの価格が前年同期に比べて50%近く値下がりした。今年の夏休みシーズンの移動コストは過去約5年間で最低になるだろう」と述べた。

■複数の観光路線で予約が昨年以上

蘭氏は、「痛みの時期、自力救済の時期を経て、中国民間航空業はU字型の回復曲線を描き、この夏休みシーズには2019年同期の9割の水準まで回復した。夏休みシーズンになり、Qunar.Comプラットフォームの航空券業務は前年同期の水準をすでに回復した」と述べた。

Qunar.Comのデータによると、今年の夏休みは複数の人気路線の予約量が昨年を上回った。このうち杭州-広州路線は前年同期比43%増加し、広州-成都路線は同25%増加した。

中国民用航空局(民航局)のデータでは、7月から8月始めにかけて、中国航空、中国東方航空中国南方航空などの5大航空会社の搭乗率はさらに上昇し、平均65-82%に達したという。

省をまたぐ団体ツアーが復活したと同時に、中国各地もさまざまな措置を取り、文化観光市場の急速な回復を加速させている。貴州省、広東省、浙江省、福建省アモイ市など複数の地域で文化観光消費券が相次いで発行された。湖北省は「与愛同行恵遊湖北」(愛とともに行こう湖北恵みの旅)と題した観光イベントを打ち出し、同省のA級観光スポット400カ所近くの入場料を中国人観光客に対して無料にしている。

しかし旅行者数の増加が航空券価格の上昇にはつながっていない。Qunar.Comプラットフォームでは、杭州から広州へのフライトの平均価格は425.17元(約6370円)で同48%値下がりした。定番のビジネス路線の広州発・上海到着便の夏休みシーズン平均価格は543.12元(約8140円)で、こちらも同42%値下がりした。

蘭氏は、「今年の夏休みシーズンの移動コストは過去約5年間で最低になるだろう。例年のこのシーズンの片道料金で今年はほぼ往復できる」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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